2012年05月27日

No94 秋山武雄さんの世界「昭和の街角」写真展

 
94-1 「昭和の街角展」 24.5.jpg当ブログNo61
(平成23年10月)でご紹介した東京の下町、浅草橋にお住まいの写真家、秋山武雄さんの新しい作品展、−東京スカイツリーから見えた−「昭和の街角」 写真展が、6月3日(日)まで、東京・半蔵門にあるJCIIビルフォトサロンで開催されています。
  


前回の写真展同様、秋山さんが青年時代に撮影した昭和
30年〜40年代の東京の町並み、人々の営みの写真の中から、今回は今月22日に開業した東京スカイツリーにあやかり、世界一の高さ、634メートルから見えたであろう昭和の街角、人々の暮らしの数々が展示されています。

  
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  作品展の会場、JCIIビルフォトサロンです。

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1956年、昭和31年の台東区浅草橋です。
町内には種々の物売りがやってきたと説明されています。
荷台に雑貨が載せられているようです。今日のドンキ・ホーテや東急ハンズの原点のようなものが、ここにあるのかもしれませんね。

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「通勤の足」と題された足立区西新井橋、1959年、昭和34年の朝の光景です。
ボンネットバス、土堤、バスに乗り込む人々の活気といでたち、高い建物が見えない遠景などなど、まさに昭和30年代の、東京のひとコマです。

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都電荒川線の三の輪橋付近、1969年、昭和44年です。
40年代に入っても、まだリヤカーが活躍しています。

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1961年、昭和36年10月の羽田空港です。
飛行機での旅行は人々の憧れ、高嶺の花であった時代の象徴のようなカットです。
平成の今日、B787の初飛行ならともかく、もうこうした光景は見ることが出来ません。

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1985年、昭和60年、中央区人形町の路上です。
東京の下町では、昭和60年代に入ってもまだこうして、路上で“ままごと”のような遊びが行われていたことに驚きます。まわりのおばさんや子ども達の姿も何とも言えません。

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駅前で、つかの間のひと時を、楽しそうにくつろぐ中年の婦人です。
この人達がどのような仕事をしている人たちなのか、いまの若い人たちは当然知るべきもありません。

1968年、昭和43年、千代田区丸ノ内、なんと東京駅前の光景です。
2人は、後にある背の高い行李に自宅で取れた野菜や農作物を詰め込み、お得意さん宅を回る行商なのです。重い荷物を背負う重労働のこの姿は、かつて千葉方面から東京に向かう総武線や京成電鉄線では日常の姿でした。
私には、子ども心にも大変さが理解でき、社会というものを理解していく一つの教科書的な光景として写りましたが、一方で日本女性の逞しさという一面も感じたことでした。


会場には、秋山さんが慣れ親しみ、撮り親しんだ、浅草界隈、銀座・有楽町、築地・佃、上野・千住、西新井方面などなど“昔懐かしい”という言葉がぴったりの世界がいっぱいです。 

展示されている写真の数々は、建物や光景だけではなく、そこに暮らす人々や息遣いまでをリアル、精緻に記録しており、見る人を魅了してやみません。

画角などの撮影技量は当然のこと、時代を切り取るセンスには脱帽です。

秋山さんは、今回展示されている写真はパソコンで出力したプリンター印刷ではなく、全部ネガから印画紙への現像・焼き増しで仕上げたということで、フィルム現像の美しさを堪能して欲しいとお話されていました。


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これらの写真を撮影された秋山武雄さんです。

秋山さんは今年平成24年、名誉ある第18回土門拳文化賞・奨励賞を受賞されました。


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今回の写真展にあわせ、同名の写真集も用意されています。

ぜひ会場を訪れ、美しい仕上がりの“昭和の街角”の世界を堪能されてください。

なお秋山さんが映した“昭和の世界”は、毎週木曜日、読売新聞朝刊に連載されています。そちらの方もどうぞお楽しみください。



[撮影データ]
  〇秋山武雄作品展 −東京スカイツリーから見えた−「昭和の街角」 写真展
   東京・半蔵門 JCIIビルフォトサロン 6月3日(日)まで開催
  〇平成24年5月22日撮影
   写真は秋山武雄氏の許可をいただき、掲載しています。


posted by 特急高尾号 at 00:20| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月19日

No93 “ロッカーアート”


今回は鉄道の駅などに設置されているコインロッカーのお話です。
通常のコインロッカーは、このように、無味乾燥のおとなしい“いでたち”です。

93-1 従来のロッカー 立川 24.5.1..jpg

ところがどっこい、“ロッカーアート”とでも言うべき、とても楽しいロッカーの数々を発見しました。


ここはJR新宿駅の西口広場です。

93-2 “ロッカーアート” 新宿駅西口 24.5.jpg

この広場にある数々の大型ロッカーは、ご覧のように幾種類もの愛くるしい動物達が描かれています。
これはロングヘアーダックスフンドです。

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JRと京王、小田急、東京メトロの私鉄各線を結び、全国有数の乗降客を誇るこの新宿駅は、一日中人の流れが絶えません。

動物達のイラストをまとったコインロッカーは、ここを行きかう人々の目を大いに楽しませています。

  

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北主役、キタキツネです。

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これはチータ。とても素敵ですね。

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こちらは、アフリカ像です。

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パンダです。アフリカや中国など、世界の動物たちが主役です。

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シマウマです。

これらのロッカーには、東京都道路整備保全公社の名前が入っていました。
とても素敵な取り組みですね。


さて、こちらはJR東京駅八重洲中央口です。

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ここでもご覧のような、ライオンのイラストが入った楽しいコインロッカーを見つけました。


 
 この分だと他にも楽しいロッカーがあるはずだと、あちらこちらにアンテナを張っていましたら、なんと九州のJR大分駅で、ご覧のようなとても楽しい“ロッカーアート”と対面しました。

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ロッカーのひとつひとつに、キャラクターのしぐさが描かれています。

93-11 “ロッカーアート” 大分駅 24.5..jpg
   

この犬のワンちゃん、「くろちゃん」と名付けられたJR九州のキャラクターです。
新装なった特急「あそぼーい」号の車内キャラクターとしても活躍しているそうです。

新築の大分駅の、ピカピカの新品コインロッカーにも登場です。
それにしても楽しいセンスで、心が和みます。

 

まだまだ、あちこちに楽しい“ロッカーアート”がありそうです。

最近は出かける度に、ユニークなコインロッカーを探し求め、いつもキョロキョロしているきょうこの頃です。


 [撮影データ] 
   〇JR中央線立川駅構内の従来形コインロッカー
      平成24年5月1日撮影
   〇JR新宿駅西口 構内広場の動物コインロッカー
      平成24年5月16日撮影
   〇JR東京駅八重洲中央口のライオンコインロッカー
    平成24年3月22日撮影
    〇JR日豊線大分駅のくろちゃんコインロッカー
    平成24年5月11日撮影

posted by 特急高尾号 at 01:23| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月09日

No92 JR九州の“丸い吊り輪”


丸い吊り輪と言っても、電車内の吊り輪の形ではありません。
吊り輪を支える、パイプ状の構造物のお話です。

九州を旅しているとき、ふと車内の天井を見てびっくりしました。

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ご覧のように、車内の吊り輪を支えるパイプの形状が「丸い形」なのに驚きました。
一般の人から見ればどうでも良いことと思うかもしれませんが、こと鉄道ファン、とりわけ車両デザイン、車内の仕様などに関心を持つ者にとっては、大変な驚きなのです。

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JR九州は、九州新幹線の車両はもとより、在来線の特急車両も、個性豊かなデザインや優れた快適性がつとに有名です。JR発足後から民間のデザイナーに設計を依頼し、他のJR各社とは一線を画すサービスの先進性は定評があります。

92-3 丸い吊り輪の車両  JR九州 23.5.10.jpg

この洒落た吊り輪デザインを採用している車両です。
北部九州の非電化路線を走るローカル線の、通勤・通学用の一般車両です。

ちなみに車両正面上部の、超特大の行先表示にも驚きました。
鉄道の一般車両で、こんなに大きな列車正面のLED行先表示を見たのは初めてのことでした。

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それはともかく、このデザイン、なかなか素敵ですね。
こうしたところにもデザインセンスを持ち込むところが、JR九州の大きな特色です。

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ちなみにふつうの鉄道車両の吊り輪を支える例は、このように真っ直ぐの、何の変哲もないものです。
上下の写真を、見比べて見てください。

乗車人数や混雑度など、一概に言い切れる問題ではありませんが、マインドだけで言えば、単に機能に徹しているものと、そこにデザイン性を配したものの印象は、一目瞭然です。

旅で発見した、ちょっとした驚きでした。
posted by 特急高尾号 at 10:03| Comment(0) | 鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日

No91 デジタル時代なのにここはアナログ


ここは東京の銀座4丁目。
三越デパートや和光ビル、交番のある4丁目交差点を背にし、晴海通りの右側を築地方面に歩いて1分もかからない場所で、ご覧のようなカメラ屋さんを見つけました。

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    ▽ 銀座4丁目 晴海通りに面したカツミ堂写真機店 ▽

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ショーウィンドウに並んだカメラの数々にも驚きましたが、それらが全てフィルムの中古アナログカメラであることに、二度びっくりしました。
店の奥にもびっしりと、カメラが所狭しと並んでいるのが分かります。

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ニコンやミノルタはもとより、ヤシカの一眼レフもあります。

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こちらはROLLEIFLEXなど、名機といわれた数々の逸品が並んでいます。

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カメラ本体だけでなく、交換レンズも扱っています。

世の中、デジタルカメラが全盛ですが、こうした中古のアナログカメラ専門店が存在しているということは、今日でもアナログカメラを根強く愛する愛好家がいるという証ですね。

ちなみにこの店の50メートル先にも同様なお店がありましたし、近くの数寄屋橋交差点の角にも、ニコンカメラの中古品を専門に扱う店がありました。

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華やかな東京・銀座のど真ん中で、古きよき時代の逸品を扱う店舗が軒を並べていることに、何か心暖まる思いがしたことでした。

そういえば古き時代の商品を扱うお店と言えば、かつてはどこの繁華街でも見られた切手屋さんやコイン店は、いまどうなっているのでしょうか。
かつては、追いも若きも収集趣味が盛んでしたが、そうした楽しみ方が衰退した現在、少々気にはなりますね。

[撮影データ]
   〇東京・銀座4丁目交差点近く 晴海通り沿い
      カツミ写真機店
   〇平成24年5月1日撮影

posted by 特急高尾号 at 11:36| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする