2014年08月29日

No206 車内広告の世界(29)


首都圏を走る電車内で見つけた、面白くて楽しい、かつ時代を反映した車内ポスターをご覧いただいています。
今回は26年8月に出会ったポスターです。

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パソコンのアドレスの、「ドメイン」の広告です。
車内でAKB48がこちらを見つめており、思わず見入ってしまいました。

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同じAKB48でも、こちらは “総選挙 水着サプライズ” と題されたものです。
AKB48は 、“時代の寵児” と言ってもいいほどの活躍ぶりで、歌謡界でも広告界でも、“露出度” は一向に下がりません。

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この広告には、感服しました。

見ごたえのある、素晴らしい角度からの富士山の頭上に、これまた素晴らしいのデザインのプロペラ機です。そして右には、大きく「富士飛行社」の文字が−。

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そのプロペラ機の3層の羽根の上には、老若男女がずらりと。
「何だ、これ−?。」、という心境でした。

この広告、昨年世界文化遺産に登録された富士山関係の広告と思いきや、なんと山梨県富士吉田市にある遊園施設「富士急ハイランド」にことし7月から新規オープンした日本初の「フライトシミレーション」、つまり新アトラクションの広告でした。

「富士飛行社」の文字はこのアトラクションの名称で、プロペラ機の上の人々は、飛行機やパイロットの目になった感覚でフライトシミレーションが楽しめる、景色が楽しめるといったことなのでしょうか。
「なるほど〜っ」の心境です。

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さてこちらは、東京西部を走る京王電鉄京王線・井の頭線の新定期券の広告です。
この9月から1枚の定期券に僅かな月額料金を追加するだけで、いつでも京王電鉄の京王線新宿駅、井の頭線渋谷駅の、どちらのターミナル駅でも利用が可能になるというグッドアイデアの優れものです。

この定期券のニックネームを公募したところ多数の応募があり、「どっち−も」という名前に決まったという事です。京王沿線の定期券利用客は、1枚の定期で若者の街、新宿にも渋谷にも、“どっちーも” 行けると言うわけで、なんとも羨ましいかぎりです。

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今月はこんな “物騒” な広告も見受けられました。
現在の日中関係を反映しているとはいえ、また言論の自由は保障されているとはいえ、“物騒” な印象ではありました。
かつての車内広告では、ありえない光景です。

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一方、放送大学の、こんな広告もありました。
大胆というか、広告の想いをすべて文字だけで表現しています。
広告の近くにいれば、やはり読んでしまいます。

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同じ文字でも、都心の地下鉄で「10億円」の文字を見つけました。
高額当選くじ「BIG」の発売予告広告です。

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最後は、定番のビール広告です。
一見、何気ないように見えますが、文字やビールの写真配列、デザインなどに、やはり「ハッと」してしまいました(笑い)。

今月は大変賑やかでした。
何といっても、富士急ハイランドの「富士飛行社」は秀逸でした。


[撮影データ]
  〇首都圏の鉄道車内吊りポスター
  〇平成26年8月撮影

posted by 特急高尾号 at 20:25| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月22日

No205 “ベビーカーマーク” が登場


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東京都心を中心に走る東京メトロ、それに都営地下鉄線の車両で、この夏7月頃からご覧のようなステッカーが貼られていることに気づきました。
大人が押すベビーカーに子どもを乗せた図案の「ベビーカー」のステッカーです。

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車いす優先スペースのステッカーと一緒に貼られており、車内に入っても同様に、同じスペースに貼られています。

どうやら従来の車いす優先スペースとベビーカーの優先スペースを兼用し、“お子さんを乗せたベビーカーもこちらにどうぞ” ということのようです。
もちろんお母さん、お父さんは、子どもの安全に対して細心の注意を払うことが大前提です。

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  ▽ ベビーカー優先ステッカーを取り付けた都営地下鉄車両 ▽

かつて日本の鉄道事業者はベビーカーについて、たたまずにそのままでの乗車は不可としてきた歴史があります。走る電車が急停車した場合のベビーカー転倒に伴う事故を恐れ、また混雑する通勤電車内では一般の乗客への迷惑、支障を気にしていたようです。

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しかし近年の利用者からの強い要望を受け、また各鉄道事業者も法律に伴う駅構内のバリアフリー化や車両の車いすスペースの設置が進んでいることを受け、国土交通省や鉄道・バス会社の団体などで作る協議会はことし3月、「公共交通機関では、 ベビーカーを折りたたまずに乗車できる」という、これまでの方針とは異なる新方針を決定しまた。

すでに広島電鉄や福岡市営地下鉄では実施済みですが、首都圏ではトップバッターとして東京メトロと都営地下鉄が、ベビーカーを折りたたむことなくそのままで乗車可能なことを示す、この “ベビーカーステッカー” を登場させました。

かつて昭和60年代にドイツを旅行した際、Uバーンと呼ばれる通勤電車にご婦人がベビーカーとともに乗車してくる光景に衝撃を受けたことを思い出しました。

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さすがに現在の日本でも、電車内にベビーカーを伴っての乗車はJRも私鉄もすでに実態的に容認しています。しかし車いすの優先スペースステッカーと同様に、車体や車内にステッカーを貼り出し、目に見える形でベビーカーを伴っての乗車を “公認” したという点で、このステッカー掲出は画期的な意味を持ちます。

これから私たちも、ベビーカーを伴ったお客様と出会った際、気配りと配慮がよりいっそう必要となります。
今後各地の鉄道やバス車両、駅の構内などで、この意義あるステッカーが目に見えて増えてくることを期待したいと思います。

[撮影データ]
   〇鉄道車利用の “ベビーカー優先表示” ステッカー
   〇東京メトロ 丸の内線車利用
    都営地下鉄 新宿線車両
   〇平成26年7月撮影

posted by 特急高尾号 at 21:54| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月11日

No204 情報満載 NHK“台風報道画面”


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8月10日日曜日は台風11号が四国から関西方面を縦断し、日本列島は一日中大荒れの天候となり、各地で浸水などの被害が続出しました。

また、時あたかもお盆の帰省時期と重なり、各地の交通機関は大混乱となり、空港や鉄道ターミナル駅では足止めされた帰省客や夏休みの行楽客で溢れ返りました。

こうした時は、NHKや民放テレビ局は台風情報を流し続けますが、10日はあいにく日曜日。民放のニュースはほとんどなく、台風報道は柔軟編成が可能なNHKの独断場でした。このあたりは公共放送と民間放送が共存する、いかにも日本的な状況です。

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さてそのNHKの台風報道のテレビ画面を見てみると、もう至れり尽くせりというか、いかに同時に数多くの情報を伝えるかという、努力・工夫・伝え手の思いが滲む、情報満載の画面でした。

この画面は、和歌山県新宮市を流れる熊野川右岸が氾濫しているものです。
右下にその文字、左下に和歌山県の地図とその拡大図、右上に熊野川の撮影場所と撮影時間、左上に各地で被害・避難という台風報道のタイトル文字、その下に三重県に大雨の特別警報という気象情報がずっと放映され、さらに画面左と上には関東地方向けと思われる台風のテキスト情報が出ています。

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こちらの画面は、右下に台風の進路予想図が出ています。
いま必要なものは何かという判断で、様々な情報を合成しているようです。

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画面の右側、少々見えにくいですが、「放送予定だったNHKのど自慢は来週放送します」と、丁寧に台風報道で休止になった番組の事後の放送予定までが字幕で放送されています。

現在進行形で、じつに多くの人々が、様々な仕事に取組み、そしてこの画面を放送しているのだなと、台風報道の画面を見ながら、つくづく日本人のきめ細かな対応、精神を見る思いでした。

また全国放送画面に、首都圏向けの文字情報も同時に放送するなど、様々な工夫があり、それを多くの放送技術が実現させているのだなと思ったことでした。
世界のどこを探しても、このようなきめ細かな内容を終日放送するメディアは見当たらないと思います。当たり前に見ている台風報道ですが、日本が世界に誇る、防災・災害放送であり、新幹線が車両だけでなく信号や安全運運行システム全体の海外輸出をオールジャパンで目指しているように、日本の防災報道のノウハウは、世界の範として広く流通させる価値がありそうです。

[撮影データ]
  〇台風11号 テレビ画面
  〇平成26年8月10日正午前後 NHK放送画面

posted by 特急高尾号 at 12:33| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月06日

No203 壁面を飾るだるまの数々

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達磨、だるまと言えば、赤色の、あの立体的な姿を思い出しますが、「高崎だるま」と命名され、全国一のだるま生産地として知られる群馬県高崎市にあるJR高崎駅西口の「ホテルメトロポリタン高崎」のビルで、こんな光景に出合いました。

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なんとビルの壁面に、ご覧のように平面的ながらも凹凸の付いただるまがたくさん貼り付けられています。
近づいて見ると、なかなかの存在感です。

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近くには、このような碑がありました。
曰く、このオブジェは「だるまの詩」と名付けられていて、1982年(昭和57年)、上越新幹線開業に伴う高崎駅の改装を記念して、日本交通文化協会が制作したということです。

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「上毛三山を背景にした高崎名物・達磨の群像は、人間の喜怒哀楽を表現しています。」と、碑には記されています。

だるまと言えば、かつてはよく選挙事務所などに飾られていて、お祝いの場面に登場する光景が見られたものでした。
しかしそういう事ではなく、もっと広く深い意味で、人々の心の世界を現しているという事でしょうか。なるほどなぁ‥と感心しました。

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お近くに旅した際、この風変わりな、されど存在感のある、高崎の「だるまの詩」に、ぜひ対面してみてください。

[撮影データ]
  〇「だるまの詩」オブジェ
    JR高崎駅西口 ホテルメトロポリタン高崎の入ったビル壁面
  〇平成26年7月撮影

posted by 特急高尾号 at 23:32| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする