2015年02月17日

No229 闇夜に浮かぶ“天狗の面” JR高尾駅


229-1 高尾駅 27.1.jpg

ここは東京西部、JR中央線線通勤電車の終点、高尾駅です。
この駅の4番ホーム、東京方面の端にご覧のような大天狗がデデ〜ン!と居座って(失礼。居座るというより、鎮座・建立・設置・展示!?)されています。

229-2 高尾駅 27.1.jpg

見てくださいっ、この迫力と存在感!。
恐らく夜間、初めて見る方はびっくり仰天。「なんでこんな大きな天狗が通勤電車の終点ホームにあるんだぁっ」と、度肝を抜かれてしまうと思います。

229-3 高尾駅 27.1.jpg

天狗像の後ろに回ると、説明の碑がありました。

229-4 高尾駅 27.1.jpg

それによると、高尾駅は「明治の森 高尾国定公園」や、高尾山の山中にある名刹「高尾山薬王院」の下車駅であり、さらに多くの方々に親しんでもらおうと、高尾山の象徴、天狗の面を石に刻み、道しるべとしてここに建立したとあります。

そうなのです。“高尾山は天狗のいる山”!?なのです。
高尾山薬王院のホームページには、高尾山の天狗について以下のように記されています。


天狗様は飯縄大権現様の眷属(随身)として、除災開運、災厄消除、招福万来など、衆生救済の利益を施す力を持ち、古来より神通力をもつとされ、多くの天狗伝説や天狗信仰があり、神格化されています。この様に高尾山は、飯縄信仰と共に天狗信仰の霊山としても知られております。
また、高尾山は修験道根本道場として知られており、山伏修行が随時行われ、昔は山伏が深山幽谷に籠もって難行苦行を重ね、やがて高尾山の霊気と融合して、呪力、験力を体得して大先達となり、山伏の姿が天狗と同一視されることも多いのであります。


昔からの信仰伝説と相まって、“山伏の姿が天狗と同一視…” とのことですが、それはともかくとして、この天狗像は昭和53年に地元観光協会や関係者によって建立されたものです。それにしてもこの巨大さはいったい何だ!と叫びたくなるほどの存在感をもって迫ってきます。

ところで全国のJR駅構内や駅舎正面などでは、戦国時代の武将や動物たち、あるいはご当地キャラクターなどの様々な像や彫刻が見られますが、ホーム上に建立された像の中ではこんなに大きく立派なものは、全国広しといえどもこの高尾駅の天狗像が一番かもしれませんね。

229-5 浜松町駅の小便小僧像.jpg

一方こちらは、こんなに小さくて可愛いブロンズ像です。
お馴染みJR山手線浜松町駅の3番線・4番線ホームの品川方面端にある「小便小僧」です。後ろはJR山手線の電車です。

229-6 浜松町駅の小便小僧像.jpg

反対方向後ろを走っているのは東海道新幹線です。
高尾駅の天狗像と見比べると、これが “像” ?と目を疑うほどの小さくて可愛い像です。
でもこちらは昭和27年10月、鉄道開通80周年を記念して寄贈された年期物で、季節ごとに全国から様々な衣装が贈られてくる超人気者です。

高尾の巨大な天狗像、浜松町の超ミニミニ小便小僧像、どちらも末永く乗客の皆さんに親しまれるといいですね。

[撮影データ]
   〇JR中央線高尾駅 4番ホームの大天狗像
    平成27年1月撮影
   〇JR山手線浜松町駅 3・4番ホームの小便小僧像
    平成27年2月撮影

posted by 特急高尾号 at 14:26| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月08日

No228 驚きの5扉車 ラッシュが終われば…



関西方面の鉄道車両の驚きです。

228-1 京阪5扉車.jpg

大阪と京都方面を結ぶ京阪電車です。
ホームに停車中で、発車時間を待っています。
一見何の変哲もない通勤電車のように見えますが、1車両にふつうは4カ所のドアが5か所あります。ラッシュ時の混雑が激しく、ドアを増設しているという事でしょうか。
しかし乗客は乗っているのですが、1か所ずつ交互にドアが閉められています。

228-2 京阪5扉車 26.12.jpg

近づいて見ますと、

228-3 京阪5扉車 26.12.jpg

閉められているドアには「ラッシュ用ドア」とあります。
つまりラッシュ時間帯は1車両で5か所あるドアを全て開閉し、ラッシュ後はその必要がなくなるため2ケ所のドアは閉鎖、3か所のドアで運用しているとのことでした。

228-4 京阪5扉車 26.12.jpg

さて車内はと言いますと、

228-5 京阪5扉車 26.12.jpg

なんとご覧のとおり、ドア部分に小奇麗な座席がしっかりとあるではないですか。
ラッシュ時、実は5か所あるドアのうち2か所のラッシュ用ドア部分の座席は天井に収納されていて、ラッシュが終わるとこのように閉鎖したドア内側部分に座席が降りてくるとのことでした。この奇抜なアイデアに、もうびっくり以外の何ものでもありませんでした。

228-6 京阪5扉車  26.12.jpg

5000系と呼ばれるこの電車は、高度成長時代、超ラッシュ輸送に対処するために座席を減らして扉の数を増やし、乗降時間の短縮を図る目的で昭和45年に登場したとのことです。登場後すでに45年が経過していますが、車内はリニューアルされて大変綺麗でした。

片側5扉、そして座席昇降機構を備えた日本初の記念すべき電車、いや高度成長時代の申し子ともいうべき車両ですが、現在でも現役で活躍していることにも驚きました。

因みに首都圏では京王電鉄でも、かつて1両につきドアが5か所ある車両が走りましたが現在は消滅しています。一方JR中央線の緩行線では、現在でも1両につき6扉車という壮絶な車両が連結されていて、こちらはラッシュ時は全ての座席を跳ね上げて全員が立ち席になるという、まるで貨物列車に乗客を乗せて走っているような時代錯誤の輸送形態が、今日もなお続けられています。

[撮影データ]
  〇京阪電鉄5000系 5扉車
    (1両にドアが5か所ある。ふつうは4カ所)
  〇平成26年12月撮影

続きを読む
posted by 特急高尾号 at 15:46| Comment(0) | 鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする