2015年06月29日

No245 車内広告の世界(39) 平成27年6月


電車内や駅構内の広告ポスターは時代を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。そうした中から毎月印象に残った作品をお伝えしています。
今回は平成27年6月に出会ったポスターをご紹介します。

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6月の最初は、マンションの販売広告です。
年配の方にとっては、懐かしく感じるポスターだと思います。

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何が懐かしいかといえば、このポスターの様式、デザインなのです。
マンションの形を模した図の各戸に、ずらりと販売価格が並んだ壮絶なデザインです。単位は何千何百万円です。

かつて昭和のバブル時代、建てれば次々とマンションが売れる時代がありました。
これは当時のマンション広告の典型的なスタイルで、陽当たりのよい両サイド角部屋や、床面積は同じでも上階にいくほど価格が高くなること、そしてどこの部屋が安いかなどが一目瞭然でした。

マンション購入予定者は、あちらこちらのこうしたマンション広告の金額を食い入るように見つめ、比較・検討していた時代を懐かしく思い出します。

いま何故、こうしたリバイバル広告が、しかも大手で復活したのか、気になるところです。

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次は、「鈴木さん、佐藤さん、田中さんも…」と、どこにでもいる(おっと失礼!)苗字が並び、「今週末は安田さん…」と訴えているポスターです。

6月7日に行われた競馬のG1レース、「安田記念」の広告です。
うまいですねぇ〜。関心しきりで見入ってしまいました。

最近はジャンボ宝くじといい、この中央競馬会の広告といい、かつては古典的広告の代名詞だったようなスポンサーが光り輝いています。

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中央競馬会は今月、こんな楽しいポスターも用意していました。

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さらに次は、「ウマ」から「カエル」です。
車内いっぱいのカエルは、東京・多摩地区にある多摩動物公園が「カエル学にゅうもん」と題して行った特設展示開催のポスターです。
動物園行きの専用電車内で、天井からたくさんのカエルが子ども達に愛嬌を振りまいていました。

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同じ展覧会でも、こちらは東京の新国立美術館の「マグリット展」のポスターです。
通勤電車内ですが、朝からちょっぴり芸術的な雰囲気に包まれたことでした。

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今月最後は、これまた斬新なデザインの広告です。
学生向け就職活動支援の「リクナビ」です。
"回り道" の文字と図柄の "回る円" 。大胆でよく出来ていますね。

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最後にもう1枚。
"就活に正解なんてない。悩むのが、正しい"−。
それはそうですが、皆んな自分なりの解決方法を模索し、悩んでいるのが "就活"、現実なんですよね。

最近は学生の売り手市場と言われていますが、それでも、ことしから就活期間が短縮されていることもあり、当事者たちにとっては予断を許さない、暑い、熱い夏が続いています。


[撮影データ]
  〇首都圏鉄道  車内吊り広告・駅構内広告
  〇27年6月撮影

posted by 特急高尾号 at 19:49| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月23日

No244 「む、む。何だこれ!』と叫んだ、巨大墓地


東京の多摩地区を走る多摩都市モノレール。
遠方に秩父連山や富士山も望める車窓の素晴らしい交通機関として知られています。

で、これに乗っていた時のことです。
何気に車窓を見ていると、

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遠方から巨大・広範な白い塊りのエリアが近づいてきました。

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どうやら墓地のようです。
それも駅前の限りなく広大な敷地に、あるは、あるは、一体何基の墓標があることやら…。

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ここは多摩都市モノレールと西武拝島線が交差する玉川上水駅前です。
左側のマンションや線路と比べて見ると、この墓地の大きさ、規模が分かります、実はモノレールが走り進むこの写真の右側方向も、全部墓地なのです。

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ご覧のとおりで、墓地は遠く向こうまで続いています。
手前は多摩都市モノレールの線路です。
玉川上水駅から眺めています。

いやはや、驚きました。
高架を走る鉄道や道路からは、都心部では高層ビル群、郊外では林立するマンションと見える景色の相場は決まっていますが、なんと想像を絶する巨大墓地が見えてくるとは…。

この墓地は「佼成霊園」といって、正式には宗教法人立正佼成会の付属佼成霊園と呼ばれているようです。
ホームページには、以下のように記されています。

東京都東大和市に佼成霊園が建てられたのは1951(昭和26)年でした。
会員各家の先祖を敬慕し、供養する本会唯一の公園墓地です。
地方から上京し、そのまま東京周辺に定住した会員や、墓地の取得が困難な会員の要望などを受け、建設されました。
1967(昭和42)年に無縁共同墓地、1974(昭和49)年には仏舎利塔・納骨堂(聖霊殿)を竣工。1994(平成6)年には礼拝堂や法事室がある本堂を新築するなど園内施設の拡充を図っています。

そういうことでこれだけの規模になったようですが、最初に建てれたのは昭和26年ですから、あとから周辺にマンションや住宅が出来たという事ですね。

ともあれこの巨大墓地を初めて車窓から見た時は、目が釘付けになってしまうほどの光景ではありました。

[撮影データ]
 〇立正佼成会 付属佼成霊園
  多摩都市モノレール 玉川上水駅脇
   地図

 〇平成27年6月撮影

posted by 特急高尾号 at 17:10| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月15日

No243 鎌倉 アジサイ 人、人、人の時は…


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6月、素敵な紫陽花を求め、鎌倉を訪れる−。

鎌倉は、草花を愛で、寺院の散策を楽しむ首都圏の人々の憩いの場…、といったイメージですが、こと6月の紫陽花の季節は、人、人、人で溢れかえります。

紫陽花が満開の時期を迎えた6月13日土曜日、快晴で絶好の行楽日和なので、思い切って20年ぶりに鎌倉紫陽花観光の玄関口、JR北鎌倉駅を訪れてみました。

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するとどうでしょう。驚きの世界が待ち受けていました。
極端に幅の狭いホームはご覧の通りの超過密状態。下車したお客様が前に進み切らないうちに次の列車がやってくるという、かなり危険な状態でした。
臨時列車も増発する一方で、事前に予想される毎年恒例の混雑ですが、なぜかスイカのICタッチ機が1台しかないための超混雑で、JRの神経を疑いました。

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やっとの思いで改札を出ても、ご覧のように人、人、人…です。
紫陽花寺として知られる明月院などの訪問を楽しみに来た人たちは、この人出にびっくり仰天。どうしていいか、分からなくなってしまう人もいるはずです。

そうした時は駅直近にある、臨済宗建長寺派の大本山、鎌倉時代に建立された高名な「円覚寺」(えんかくじ)の散策を楽しみましょう。

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円覚寺境内です。
円覚寺は "鎌倉五山" の第2位にあたり、建立700年を越す梵鐘(ぼんしょう=釣りかね)などの国宝を始め、夏目漱石の小説『門』にも描かれた壮大な山門、江戸時代の姿を再現した庭園などもあり、日本の伝統美を受け継ぐ寺院の世界にひたることが出来ます。

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境内が広いため、あれだけ人で溢れていた喧騒もここでは静寂が包み込んでいます。もちろん、数はさほど多くはありませんが、色とりどりの紫陽花もじっくりと楽しめます。
ゆっくり、しっかり散策すれば、ゆうに2時間は楽しめます。

円覚寺を楽しんだ後は、横須賀線の線路沿いから県道21号線に入り、途中で鎌倉五山第1位の建長寺の外観のみを見学、次いで三大八幡宮の一つ、鶴岡八幡宮の境内を散策、鎌倉駅へと通じるお土産屋さんが並ぶ小町通りを散策します。
これで鎌倉の高名な寺院と神社、お土産屋さんが並ぶ鎌倉のメインストリートを散策したことになります。この間、約1時間程度でしょうか。

そうこうしていると、お腹が空いてきます。
"腹が減っては戦が出来ぬ"ではありませんが、一日を鎌倉で楽しむためにはパワーが必要です。
ところがレストランや食堂の類いは何処も満員で長蛇の列。紫陽花見物も大変ですが、食事にありつくのも大変なのがオンシーズン土日の鎌倉なのです。
ここぞと思った店があれば迷わず入り、速やかに食事を済ませることが鎌倉巡りのポイントなのです。

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さて腹ごしらえも済ませ、午後は江ノ電を楽しみつ、もう一つの紫陽花寺として有名な長谷寺訪問に挑戦すべく、江ノ電の鎌倉駅へ向かいます。

ここで何と、『ただいま大変な混雑が続いています。ご乗車までの待ち時間は30〜40分です』との、耳を疑うようなアナウンス−(え〜っと、私は絶句)。
幸い20分程度で乗車出来たものの、車内は首都圏の通勤電車を上回る大混雑。最寄り駅の長谷駅でやっと下車すると、今度は、『ただいま長谷寺は大変な混雑です。入場まで90分待ちの状態です』と、再び衝撃的なアナウンス!。まさかこんなダブルアクシデントに見舞われるとは…!。

ここで急きょ作戦を変更し、長谷寺とは正反対方向の、とはいっても僅か5分も歩かない近距離の七里ヶ浜海岸へ。

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明るく開放的な湘南海岸−。
波と戯れるサーファー達の遠く向こうには、そう、三浦半島が望めました。
『そうだ! 鎌倉の魅力のもう一つは海だったんだ!』と、改めて気づきました。
そうしたら無性にビールが飲みたくなり、コンビニで買って砂浜で飲んだビールが旨いこと、旨いこと。ことし一番の、のど越しでした。

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湘南海岸を楽しんだ後は、帰路につくため再び江ノ電へ。
極楽寺駅近くでは、こんな写真も撮れました。手前は江ノ電の電車、踏切の向こうは湘南の海です。コンパクトカメラですが、にわか "鉄ちゃんカメラマン" になった心意気が楽しめ、いい感じでした。

紫陽花を求めて訪れた鎌倉でしたが、紫陽花三昧とはいかなかったものの、人、人、人の大勢の人出のおかげで、逆に鎌倉五山、八幡宮、湘南海岸、江ノ電"撮り鉄"などなど、たくさんの楽しみを1日で味わうことが出来た、幸せな1日でした。

でも、JR北鎌倉駅ホームの危険な混雑状態、江ノ電の輸送キャパを完全に越えた殺人的な混雑、そして食事処が少ないこと。こうした点は個々の当事者というより、鉄道事業者、行政、地域が一体となって改善に取り組まないと、日本を代表する観光地としては少々心もとないと思ったことでした。
外国人観光客が驚きと同時に、眉をひそめていた心情も察せられます。特に北鎌倉駅と江ノ電の混雑ぶりは、20年前と全く変わっていなかったことに、街角ウォッチャーとして驚きを隠せませんでした。

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円覚寺中腹、国宝の梵鐘近くからの眺めです。
鎌倉時代、僧侶や武士も同じ場所で同じ光景を目にし、世の中を想ったはずです。
ここでは紫陽花は群生ではなく、ひっそりと時代を見つめています。

テレビ番組や雑誌は鎌倉の魅力についてはたくさん発信しますが、オンシーズンの負の部分については触れません。
旅の快適度、満足度は個人差があり十人十色ですが、紫陽花散策の鎌倉訪問について、少しばかりの経験を述べてみました。ご参考になれば幸いです。

[撮影データ]
  JR北鎌倉駅
  円覚寺
  江の島鎌倉電鉄(江ノ電)
  湘南海岸 七里ヶ浜

  平成27年6月13日訪問、撮影

[参考となる地図]
  地図画面を一度クリックし、スクロールしてご覧ください


posted by 特急高尾号 at 10:07| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月12日

No242 ううんっ、何これ−。"逆さ広告"


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東京の京王線下北沢駅ホームからの光景です。
最近ホーム直近にある、新しく完成したビルの壁面に、ご覧のような広告が登場しました。

『ううんっ、何これ−。』と誰もが思います。
次いで『逆さまだぁ‥』と気づきます。
さらに『何の広告だろう…』と頭の中が展開していきます。

そうなったら、広告主にとっては『しめた!』ということなのかもしれません。

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広告の答えは、これです。
写真をPCで180度回転させてみました。

会社名と共に、"私たちは せい に真剣に向き合います" とのメッセージが読み取れます。
会社名を検索すると、なんとこの会社は従業員100名、2014年度の売り上げは32億6,000万円を超す、性風俗産業特化型インターネット情報配信事業とあります。

経営理念には、「性風俗業界の健全化を図るために、性風俗産業の必要性と存在意義を世に発信します。長い歴史ある性文化の改革者として【日本の性風俗業界を大きく変える】という未来を叶えるために日々邁進していきます。」 とありました。

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それはともかく、この会社がこうしたアイデアで、若者が集う街、下北沢駅ホームの真正面に広告を登場させた戦略とアイデアに、私は脱帽してしまいました。

[撮影データ]
  〇逆さ広告看板  井の頭線 下北沢駅ホーム上から
  〇平成27年6月11日撮影 

posted by 特急高尾号 at 12:00| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月07日

N241 車内広告の世界(38) 平成27年5月


電車内や駅構内の広告ポスターは時代を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。
そうした中から毎月印象に残った作品をお伝えしています。
今回は平成27年5月に出会ったポスターをご紹介します。

5月は春の競馬シーズンという事で、例年どおり各鉄道の車内やターミナルは中央競馬会の広告でいっぱいでした。

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"春の連続ドラ馬"−。
馬いですよね〜。いやいやウマいですねぇ〜。『ううんっ、』と見入ってしまいました。
もちろん、テレビの"連続ドラマ"にかけているのですが、『あ〜っ、そういうことかぁ…』と通勤の朝からお勉強してしまいました。
東京競馬場で始まる、春の5連続「G1レース」のシリーズ第1弾の広告でした。

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その半月後、こんな楽しいフレーズのポスターも登場しました。

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そうこうしているうちに、こんな電車が登場しました。
月末31日に行われる「日本ダービー」の広告ラッピング電車です。
手前はホームドアに貼られた広告ステッカー、うしろの電車体には、なんとダービーの過去の優勝馬が躍っています。
ご丁寧に車体には、「ほぼ実物大です」とのコメントが…。

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車内もこんな感じです。
吊り広告は当然として、座席横の仕切りボードにも、広告が…。
とても賑やかな井手達です。

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車体全体の外観です。まさに"電車が走る−。馬が走る−"大胆な姿でした。東京競馬場を最寄り駅に擁する、京王線の姿です。

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新宿駅地下通路壁面で見つけた"文字、文字、文字"の広告です。
車内ポスターでも写真やイラストを使用せず、あえて文字を展開して読ませる広告もありますが、これまた何というスケール!。

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テレビアニメ、「新世紀エヴァンゲリオン」のブルーレイ発売の広告でした。
1995年から96年にかけてテレビ東京で放映され、「宇宙戦艦ヤマト」などと並んでその後のアニメに大きな影響を与えた第3世代のアニメ作品とされています。人目を引く、大胆な広告でした。

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「宇宙戦艦ヤマト」と言えば、こんなポスターもありました。
こちらはお馴染み、パチンコの広告です。

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お馴染み、定番と言えば、これです。
いつもの"一攫千金もの"ですが、何故か最近は織田信成さんの姿が見えません。
大金を手にして、もう広告で稼ぐ必要もなくなったのでしょうか−。『おっとと、失礼しました』。

[撮影データ]
  〇首都圏鉄道  車内吊り広告・駅構内広告
  〇27年5月撮影

posted by 特急高尾号 at 13:38| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする