2015年10月31日

No261 車内広告の世界(43) 平成27年10月


電車内や駅構内の広告ポスターは時代を反映しています。
デザインやキャッチが最先端で、見るものを飽きさせません。
そうした中から毎月印象に残った作品をお伝えしています。
今回は平成27年10月に出会ったポスターです。
いろいろと傑作が見られました。

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上の2点は、2020年東京五輪のゴールド・パートナー、損害保険企業が掲出した広告ポスターです。
このデザインで迫られると、見ないわけにはまいりません。
1枚目は、「5年後、さすがJAPAN!って言われたいよね。」
2枚目は「目標のある国は、人は、強い。」とあります。
素晴らしい出来栄えで、見入ってしまいました。

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秋は競馬シーズン。
東京競馬開催にちなんでシリーズで掲出されている楽しい広告です。日本中央競馬会と電鉄会社の共同広告のようです。
こちらの方も、絶対見てしまいます!。1枚目など、競走馬の顔の表情と吹き出しコメントの内容が完全に一致し、吹き出してしまいました。

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こちらは在京キー局の一つ、日本テレビの秋の新番組スタートのPRです。
何とも物騒なタイトルですが、広告としては "楽しい雰囲気" に創られています。

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なにやら金融機関の広告と思いきや、大学の通信教育課程の広告でした。
電車のドアガラスに貼られていたものです。

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「高尾山の温泉 開湯」と書かれたヘッドマークを取り付けたこの電車は、東京・新宿と多摩地区の高尾山口と八王子を結ぶ京王線です。
この電車に乗ってびっくり。

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なんと10両編成の車内は暖簾(のれん)を模した中づり広告で満艦飾でした。
しかも布製で出来ているという熱の入れようです。電鉄会社運営の温泉オープンの広告でした。

かつて東京ディズニーランドが布製のアップリケのような広告を出したことがありますが、布製の暖簾が登場するとは…。
変わった素材、ユニークな広告としては、これまでのところ今年ナンバーワンの出来栄えです。

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最後は劇団のミュージカルの広告です。
あの「サウンド・オブ・ミュージック」です。
「家族は、愛と音楽で結ばれていく。」、「幸せの歌は、心の中で響き続ける。」とのキャッチ。そしてこの色使いとデザイン。
もう、"昭和の時代−、むんむん" といった空気感でした。

今月はどの作品もしっかりと楽しめた 、"当たり月" でした。

[撮影データ]
  〇首都圏鉄道  車内吊り広告等
  〇27年10月撮影

posted by 特急高尾号 at 23:23| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月22日

No260 中央道 トイレの中で見たものは‥


今回は、高速道路のトイレのお話です。

とある日、都心から山梨県へ向かって首都高から中央道を走っていた時のことです。

東京・八王子市内の石川パーキングエリアのトイレに入ってびっくり仰天。

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『む、む、むっ。何だ、これは!!』と、思わず声を出してしまいました。
幾つにも連なる男性用小便器の上に、まるで宇宙船感覚のような銀色の帯。そしてその一つひとつに小窓のようなものが。
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よく見ると、テレビのような液晶モニターが便器一つひとつに、しかも用を足す人のちょうど目の高さの位置に付いています。
これでは嫌がおうにも映像が目に入って来ますし、物珍しさもあって見ないわけにはいきません。

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映像は道路情報や安全運転情報だけでなく、パーキングエリアの売店で扱う地元特産品やお土産などの広告も含まれるといいます。

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『ここまでやるか』と驚いたり、呆れたりてですが、高速道路会社の目論見通り、視認性抜群で、皆さんモニターを凝視しながら用を済ませています。

あまり高速道路を利用しない私にとっては、山間部へ向かう高速道路で遭遇した、何ともびっくり、想像もしなかった光景ではありました。

[撮影データ]
  〇中央道下り路線  石川PA(東京都八王子市)
      〇平成27年10月11日撮影

posted by 特急高尾号 at 00:08| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月14日

No259 あっという間の定着 ふとんクリーナー



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一日中人通りが絶えない、東京JR新宿駅の西口地下広場です。

ここの一角に、巨大な三角形の不思議な形をした商品の広告がこの夏から登場し、人目を集めています。

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近づいて見てみると、「〜医師が開発したふとんクリーナー」とありました。

かつて多くの家庭には、「ふとん乾燥機」がありました。

敷き布団大のビニール袋に温風を吹き込み、掛け布団と敷布団の間に挟んで温めて乾燥させるという単純な仕組みでした。値段も手ごろだったため、どこの家庭にも1台はあったと思います。

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この奇妙な形をしたものは、「ふとん乾燥機」ではなく「ふとんクリーナー」です。

花粉やダニなどアレルギーの原因となるハウスダストを吸い取って取り除くというもので、布団専用の掃除機なのです。紫外線や温風、強力な吸引力などを組み合わせ、科学的に作られているようです。

とくにこのメーカーのものは、重さが3kgを越え、価格も3〜6万円もするもので、登場当初は一体どの程度日本の家庭に普及するのかと思ったことでした。

しかし、登場してわずか数年で市場を圧巻、「ふとんクリーナー」を完全に定着させました。

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これまでなかった家電製品が高額であるにも関わらずあっという間に定着、成長分野になる事例はあまり見ることがありません。
この海外メーカーの成功で、最近は他の海外メーカーや国内メーカーも追随してこの分野に進出している様は、家電量販店で容易に見られます。

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しかし東京・新宿西口、この場所でこの内容の広告です。『え〜っ、ふとんクリーナー広告がこんなところまで出てきたかぁ‥!』と思わず足を止めてしまいました。

商品としての「ふとんクリーナー」の進出に驚き、しかも海外メーカーが日本市場で先駆者として走っている様に感心し、それを支えているのがぜん息防止や健康志向、清潔好きの日本人気質と知って、何か複雑な心境でこの大広告を眺めたことでした。

[撮影データ]

  〇「ふとんクリーナー」広告

    東京・新宿 JR新宿駅西口 地下公共通路

  〇平成27年10月


posted by 特急高尾号 at 00:52| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月06日

No258 車内広告の世界(42) 平成27年9月


電車内や駅構内の広告ポスターは時代を反映しています。
デザインやキャッチが最先端で、見るものを飽きさせません。
そうした中から毎月印象に残った作品をお伝えしています。
今回は平成27年9月に出会ったポスターをご紹介します。

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この夏から、「老後破産」、「老人漂流」などの言葉が飛び交っています。

かつて日本の老人はタンス貯金も多くお金持ちとのイメージが定着していましたが、実態は就職できない子息や伴侶の介護、年金の目減り問題などに向き合う事に迫られ、未来はけっして明るくない現実が待ち受けているという事です。

この問題は昨年、NHKが「NHKスペシャル」で放映して以来、特に週刊誌が熱心に取り上げていて、ついに通勤電車の頭上広告にも現れ始めました。

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いよいよ10月上旬から、国の「マイナンバー制度」がスタートします。
全ての国民が対象となるため、若者向け週刊誌にも特集記事が見られます。
「マイナンバー制度」とは何かという原理原則的なことより、ことし年金番号の流出事件が起きたこともあり、情報の漏えいを懸念する記事の方が多いことも今日的です。

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この奇抜な広告には、「あ、秘境みつけた」という副題がついています。とくに「あ、」という文字に目が向かいますが、内容がよく分かりません。右隅には「ふくしまからはじめよう。Future From Fukushima」という文字があり、検索キーワード欄には「ふくしま奥会津」とあります。

どうやら福島県のホームページのようですが、誘導のキーワードが抽象的過ぎ、検索しても何を伝えようとしているのか、対象が明確になりません。
もう少し、素直に広告を展開した方が良さそうです。

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これもなんだか分かりにくい広告です。
ゴルフ姿の女性と左下の「東京都」の文字は分かりますが、女性の後ろ、頭の上のものは何でしょうか。
最初は皿に盛られた料理のように見えましたが、パソコンで拡大してみると、ゴルフ道具やグリーンであることがやっと分かりました。

英文が理解出来れば分かるのかもしれませんが、ゴルフをしない私には分かりませんでした。
どうやらインドネシアのジャカルタで…う〜ん、ゴルフを楽しもう…、東京都とどういう関係なの?。
もしかしたら、これって税金で作られた広告でしょうか。

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パルコの広告といえば、かつては個性的広告の代名詞でした。
その片鱗が、しっかりと息づいている作品です。
吉祥寺パルコでさえ35周年ですから、渋谷公園通りのパルコは、ゆうに50周年くらいは経っていそうです。

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こちらの2枚は、いずれもパチンコ業界のものです。
相変わらず、賑やかで元気です。

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最後は、日本骨髄バンクからのメッセージです。
骨髄バンクへのドナー登録を呼びかけています。

[撮影データ]
  〇首都圏鉄道  車内吊り広告
  〇27年9月撮影

posted by 特急高尾号 at 00:08| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月01日

No257 気を引きつけた"グリコ広告"


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10月1日は下半期のスタート。
赤い羽根や衣替えの季節ですし、最近は何故かこの時期に合わせて食料品の値上げなども行われます。
また企業などでは、組織改正なども行われるようです。

そうしたこの日、日本経済新聞朝刊の全面見開き広告を見てびっくり。
何とも印象に残る個性的な紙面広告デザインはもとより、年配者にとっては懐かしいキャラクターが、紙面中央にどんと位置していたからです。

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そう、あの「グリコ」のキャラクターです。
そして曰く、「ゴールではなく、スタートだ」と。

このキャラクターは創業者が考案したそうで、ゴールの姿は健康の象徴と位置付けられていました。今回これに、未来につなぐ健康志向のスタートの理念も加えると説明しています。
つまり旧来からの菓子類を扱う江崎グリコと、乳製品を扱う後発のグリコ乳業の合併広告だったのです。

下半期スタートのこの日に、誰もが知る古くて懐かしいキャラクターに新しい意義を吹き込み、合併の認知力を高めるという素晴らしい広告でした。

"広告は時代の鏡" と言われますが、"広告力が強い企業が時代を動かす" とも言えそうですね。
そんなことを感じさせてくれた、最近では、希有な広告でした。

[撮影データ]
  〇日本経済新聞  平成27年10月1日朝刊
    江崎グリコ株式会社広告

posted by 特急高尾号 at 23:36| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする