2016年01月29日

No275 車内広告の世界(46) 平成28年1月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは時代を反映し、デザインやキャッチが最先端で見る人を飽きさせません。
そうした中から毎月印象に残った作品をお伝えしています。
ことし最初は、平成28年1月に出会ったポスターです。

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年末から年の初めにかけては、どの路線も沿線の代表的な神社・仏閣の「初詣」の広告が車内を彩ります。艶やかな色使い・カラフルなデザインは、まさに新年を迎える光景ですね。
こうした広告が一斉に華を咲かせるのは、日本独特の光景なのでしょうか。

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続いて登場するのが、これも新年の風物詩としてすっかり定着している「新春 初売りバーゲン」の広告です。

最近は「バーゲン」と言わず「フェア」、「バザール」、さらに「クリアランス」などとも表現されますが、一見格好良さそうな「クリアランス」は、語源的には『在庫一掃(セール)』という事になります。
お正月ですから、もう少し素敵なネーミング、語源に由来した呼び名が欲しい所です。

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こんな凄い広告もありました。
「爆買い」ならぬ「鬼買い」です。

さて「鬼買い」とは、どんな意味なのでしょうか。さしずめ「鬼のように買いあさる」、とでもいう意味だとは思うのですが…。

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東京・新宿のデパートで毎年開かれる、「元祖 有名駅弁と全国うまいもの大会」の広告です。

類似の販売会は余多とあるはずですが、この催しが正真正銘のもので、テレビ中継も行われていました。
なんと「第51回」とあり、もう半世紀も続いているのです。

左下には『新幹線開業記念 北海道VS北陸 沿線駅弁対決』とあります。さすが鉄道駅弁大会であり、こんなところにも2016年という時代がしっかりと刻印されていました。

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お馴染み、知る人ぞ知る、最高6億円が当たる高額くじの宣伝です。

『今年も販売中!』というところが泣かせます。
「宝くじ」にはかなうべくもない後発組ですから、キャッチを逆さに読めば、もしや販売に苦戦しているという事でしょうか。

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そうこうしているうちに1月も中旬になると、「新春バーゲン」の割引率が軒並み70%台にまで上がってきました。
それこそ、 "冬もの在庫一層!" という事でしょうか。それにしても、70%割引という事であれば、「最初の定価はいったい何だったのか」という声も聞こえてきそうです。

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最後は東京メトロの自社広告です。
『停電があっても、バッテリーを搭載しているので大丈夫』というメッセージなのですが、それよりも、電車のイラストが何とも可愛らしく、今月の最終カットを飾ることになりました。

ではまた来月に。

[撮影データ]
  〇首都圏鉄道 車内ポスター
  〇平成28年1月撮影
posted by 特急高尾号 at 23:11| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月24日

No274 東京・浅草を彩る “シャッター絵”


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東京・浅草、浅草寺にほど近い伝法院通りです。

有名な浅草・雷門から仲見世通りをまっすぐ進み、浅草寺の直前で交差する通りです。

この界隈は浅草寺や雷門を訪れる内外の観光客でいつも賑わう、東京屈指の人気スボツトです。

この通りに並ぶ各商店のシャッターには、江戸風情を表現した “シャッター絵” が描かれており、訪れた観光客を驚かせ、かつ目を楽しませています。

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このシャッター絵は、平成17年6月にこの地を対象に制定された、地元の東京・台東区『伝法院通り 江戸まちづくり景観協定』に基づいて描かれたものです。

協定の内容について、台東区のホームページには次のように記されています。

「伝法院通りは浅草の文化、歴史の核、浅草寺の門前通りとして古くから歴史と伝統に培われています。こうした貴重な観光、景観資源を台東区景観まちづくり条例に基づく「景観協定」地区として定め、将来にわたり、江戸の街並みの情景づくりに重点を置き、建物ファサード、工作物、広告物(看板など)、街路等の形態、意匠、位置、色彩又は面積等の基準を設け、魅力ある“伝法院通り江戸まちづくり”を永続することを目的とします。」

この協定は各商店のシャッターの造作について、次のように定めています。
・シャッターには、江戸風の入口を描いた絵を描く 
・窓部分に面格子等を取り付ける

(詳しくは、下記ホームページを参照ください)

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という事で各商店のシャッターには、扱う商品等に関した江戸時代の雰囲気を伝える絵が描かれていて、見るものを飽きさせないのです。

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それぞれの店の絵は、専門家が描いたとのことです。
日中でも幾つものシャッター絵を見ることが出来ますが、当然のことながら開店しているお店はシャッターを開けている(格納している)ので、シャッター絵は見ることが出来ません。
午前中や、夕方の閉店時間が狙い目なのは言うまでもありません。念のため。

シャッター絵の中には、「夜の江戸八人衆」がどこかの店舗に描かれているそうですから、それを見つけるのも一興です。
答えは、下の「伝法院見所ガイド」の一番最後にあります。

(ご参考)

[撮影データ]
  〇東京・台東区 浅草 伝通院通り 商店の “シャッター絵”
  〇平成28年1月20日ほか
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posted by 特急高尾号 at 14:01| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月16日

No273 ふたつの週刊誌の面白さ


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現在発売の「週刊ポスト」1月29日号と「週刊現代」1月30日号を書店で見て、思わず立ち止まってしまいました。

この2誌は相対する競争誌として有名ですが、最近は「年金」、「老人ホーム」、「高齢者の性」、「グラビア」などで同一時期に同一企画を行うなど、共同で部数増加作戦を展開しているように見受けらることも度々です。

しかし今回は本屋に並ぶ2誌の表紙を見つけ、面白さと、時代の凝縮のような内容に感じ入ってしまいました。

まずはメイン企画の経済の先行きです。
正月明けから中国経済の株安影響が続いていますが、左の「ポスト」は『爆騰する日本株 これからが本番だ』と謳い上げれば、右の「現代」は『日本株 大暴落のXデーは−』と、全く正反対の視点です。
今後、どちらに振れていくか見ものです。

この他「ポスト」は、『葬式革命が始まった 戒名2万円 費用の価格破壊』、『力士の給料』など時代の先取りとお金の関心事にスポットを当て、NHKニュースも伝えた『SMAPの分裂騒動』もしっかり押さえ、かつ定番の『死ぬまでSEX』と銘打ったシニア世代性特集を配しています。

一方の「現代」は、やや玉石混合風です。
冒頭に『秋吉久美子 パーフェクトヌード』とあるところが団塊世代を意識していることありありですが、若い読者にとってはこの人誰?という感じでしょう。最近の週刊誌、と言うよりこの2誌は、昭和時代の女性タレントの昔の写真を引っ張りだしてきて、『秘蔵写真発掘!』などとよく展開していますが、やや手抜きの感が否めません。

さて、『金 正恩はまもなく殺される』と来ても、これはもうかなりの人が「?」かもしれません。
NHKの朝のテレビ小説「朝が来た」の主人公『波留』さんが冒頭のグラビアですが、顔写真と名前がまったく別の位置にあるという不思議さ−。
『NHK理事会の−』やNHK大河ドラマ『真田丸』など、NHKに関する話題がいっぱいです。良くも悪くも、NHKの3文字が並ぶと、販売部数が上がるのでしょうか。

こちらも「ポスト」同様、表紙右位置は性関係の特集文字が大きく踊っています。
『スマホで見られる−』とありますが、これまではきっと『PCで見られる−』だったはずです。このあたりも時代を反映していますね。

という事で表紙だけを見ていても、いろいろと楽しめる正月明け2誌の最新号ではありました。

[撮影データ]
  〇「週刊ポスト」平成28年1月29日号
   「週刊現代」   平成28年1月30日号

posted by 特急高尾号 at 21:00| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月10日

No272 イルミネーションが包む、幻想的ホーム


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   ▽ ホームいっぱいに彩られたイルミネーション
          京王相模原線 京王よみうりランド駅 ▽

東京・多摩地区を走る私鉄電車の駅が、40万球のLED照明によるイルミネーション装飾を行い、幻想的な空間に様変わりしました。

ここは京王相模原線の京王よみうりランド駅です。
ホームは昨年12月から今月中旬にかけて、世界的照明デザイナーとして知られている石井幹子氏監修によるイルミネーション装飾がほどこされ、大手私鉄の駅とは思えない幻想的な世界に包まれました。

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このホームに電車が到着すると−。

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ホームばかりでなく、窓ガラスや車体にも幻想の灯りが映り込み、独特の世界を醸し出します。

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レジャー施設に向かうお客様も、いつもとは違うホームの光景に、『びっくりぽん!』です。

このイルミネーション、実はこの駅に隣接するレジャー施設で行われている冬の風物詩、大イルミネーションイベントと連動した観光客誘致策として行われたものでした。

この鉄道会社のホームページによると、駅やホームにイルミネーションを展開することは初めのこととあり、ふだんは止まらない特急や準特急列車も臨時停車させるなど、寒い寒風が吹き抜ける冬のホームでの熱い展開だったのです。

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昨今は全国的にイルミネーションが花盛りですが、鉄道駅ホームでの展開は珍しいのではないでしょうか。
それにしても、通勤電車の窓に映りこむイルミネーションは、なんとも言えない魅力でした。

このイルミネーションは1月11日まで行われました。

[撮影データ]
  〇京王相模原線 京王よみうりランド駅ホーム
  〇平成27年12月19日撮影
[ご注意]
  駅イルミネーションは、28年1月11日で終了しました。


posted by 特急高尾号 at 14:49| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

No271 1月1日に発行! 週刊誌の踏ん張り


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2016(平成28)年は、出版社系週刊誌の草分け、『週刊文春』が創刊60周年を迎えるという記念すべき年だそうです。
しかし一方で、読書離れやスマホ普及などにより週刊誌の読者は減り続け、発行部数低下は年々歯止めが効かないほどの状態に追い込まれています。そういう意味では、ことしは節目の年だそうです。

そうした状況を何とか打破しようと、昨年1月1日に『週刊文春』が別冊を発行、ことしは『週刊文春』に続けと『週刊現代』、『週刊ポスト』も元旦に特別号を発行、コンビニのセブンイレブンで限定発売しました。文春は『週刊文春ウーマン』と名付け、女性読者用の編集となっています。
正月は全ての週刊誌が合併号となり、新しい号を出さないのは良くないとの考えで発行したという事です。

そこで正月のセブンイレブンを覗いて見ると、一番上の写真にあるように、この3誌が仲良く 並んでいました。さてどんな記事がとそのうちの2誌を購入、早速中身を見てみると−

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右は『週刊文春』の原節子、左は『週刊現代』の夏目雅子です。
両誌とも最初のグラビアの中心はかつての昭和時代の代表的な女優、タレントのグラビアが占めています。思い出、懐かしさにひたるといった感じ、紙面作りです。

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グラビアの後に続く記事は、『文春』は生活全般や年金、老後、医療などの実用記事、『現代』は昭和時代のテレビ番組やスター、スポーツの名場面などを振り返るというもので、それぞれの記事は分量も少なく肩ひじ張るものではありません。それだけに逆に軽く流している(書かれている)、編集されているような雰囲気が濃厚でした。

新しい読者を開拓する−、このままではじり貧になるという危機感から元旦発行にこぎつけたのだと思いますが、心意気に比して内容が追いついているとはいい難く、少々残念な気がしました。

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かつて週刊誌は、新聞やテレビでは放送されない文化・芸能・スポーツ、そしてスキャンダル、さらにはスクープ記事が売り物で部数を伸ばしてきました。
しかしその分野にディリーのテレビ、新聞が大勢力で踏み込み、さらにスマホなどのオンラインツールも情報を次々と提供するとあっては、もはや勝負ありの感です。

それではと近年の『現代』・『ポスト』は競争関係にありながら、まるで共同戦線を張るように「年金」、「老人ホーム」、「高齢者の性」などに特化した特集を同一時期に行い、両誌が手を携えて部数増加作戦を展開しているようにさえ見受けられます。これでは『週刊 団塊の世代』とでも誌名を変えた方がよさそうです。

出版社系に限らず、全ての週刊誌・月刊誌はオンライン系情報メディア・ツールとの闘いの中にありますが、週刊誌は紙媒体ならではのぬくもり、特集記事の展開、記録、保存性など、他の媒体にはない特色、優位性を活かしつつ、新たなコンテンツ提供のあり方を模索し、再び活性化の時代を取り戻して欲しいと思います。

[撮影データ]
  〇平成28年1月1日発刊
    『週刊文春ウーマン』『週刊文春』『週刊現代』

posted by 特急高尾号 at 21:19| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする