2016年10月30日

No314 車内広告の世界(55) 平成28年10月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは、時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端です。そのため見る人を飽きさせません。
そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成28年10月に出会ったポスターです。

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10月、全国のJRや私鉄駅、車内にご覧のような超楽しい広告が登場しました。
ANA、全日空の早割航空券の広告です。
早くも来年正月の、割引航空券を扱っています。

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その絵柄ですが、なんと飛行機がマフラーを纏っていたり、スキー板を取り付けていたり、羽根に雪だるまが乗っていたりと楽しさ満点。
子どもならず大人もワクワク、ゾクゾク、すぐにでも飛行機に乗って、旅に出たい気分になってしまいました。

飛行機の旅と言えば、かつてはJAL、日本航空が代名詞の時代が長く続きましたが、最近は路線網やサービスだけでなく、広告の世界でも、後続機の元気が目立ちますね。
それにしても、楽しい広告でした。当ブログ鑑定、ことしのナンバー1です。

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こちらは10月〜11月にかけて、秋の競馬シーズンを迎える東京競馬場の広告です。
よく見ると広告の左端は、競走馬の形で、切り絵されています。
いろいろと、工夫するものですね。

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セガが行うゲーム大会、「ぷよクエ最強王者決定戦」の広告です。
同じ車両に、中田敦彦さんのポスターが2種類も掲出されていました。
最初は何の広告か、全く分かりませんでした。
今でも、『よく、わかりません−』(笑)。

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デパートのバーゲンや感謝祭というイベントは、かつては年末年始や期末が習わしでしたが、いつの間にか一年中行われているようになりましたね。
最近ではご覧のように、リサイクル商品のバーゲンもあるようで、まったく驚きです。

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賑やかな、「忘年会は−」のフレーズに気づきました。
近寄って見ると−、

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「忘年会で頭にネクタイを巻いた−」というのもあり、2枚がセットでした。
『何、なに、何の広告−』といった感じでしたが、右隅に小さく「ぐるなび」とありました。
『なるほどね〜。』と、私は感心しきりとなってしまいました。
因みに、「ぐるなび」は分かります(笑)。

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最後は、まったく面白くない広告です。
マンション名とモデルルームの見学会開催タイトル、電話番号、それに各戸の広さと価格だけの、実にシンプルな広告です。

マンション広告はふつう、外観写真や売りのキャッチなどが一緒に添えられているのが常道ですが、そうした情報は一切ありません。不思議です。

売れ残り物件の一掃広告か、はたまたよほどの自信で外観もキャッチも不要なのか、売主は超有名不動産販売会社です。
いろいろな広告があるなぁ…という点で採用です。

[撮影データ]
  〇首都圏 鉄道車内広告から
  〇平成28年10月撮影

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posted by 特急高尾号 at 20:17| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

No313 京阪電車 萱嶋駅の驚き 大木がホームを…


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京都−関西間を走る京阪電車の萱嶋(かやしま)駅です。
高架駅のこの駅は、なんと大木がホームや屋根を突き抜けている!と聞きつけ、やって来ました。
電車の右上、ホーム屋根上付近に大きな樹木の緑が見えます。

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そのホーム、大阪・淀屋橋方面行きのホームに行ってみると、なんと地上から大木が伸びており、高架上のホームを突き抜け、さらに屋根も突き抜け、大木が天空を目指していました。
右に立っている女性と比べると、この大木がいかに大きいかがお分かりいただけると思います。
大木の周りは危険なため、安全柵で囲まれています。

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それではと、改札を出て地上に向かうと、大木の真下には萱嶋神社があり、大木はこの神社のご神木、楠木(クスノキ)でした。

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樹齢は700年、幹回り7メール、高さ20メートルという、巨大な樹木でした。

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それ故ご覧のように、この大クスノキは地上から高架ホームや屋根を突き抜け、天空に向かって背を伸ばしているのです。

というのも昭和47年、京阪電車が輸送力増強のためにこの区間の高架化工事を実施する際、地元の人達からクスノキに対する尊崇の念が沸き起こり、京阪電車がその声に応え、クスノキを後世に残す計らいを行ったという事です。


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このため萱嶋駅は、樹木がホームと屋根を突き抜けるという全国でも他に例を見ない存在となっています。

大都市間を結ぶ大手私鉄でもこうした粋な計らいがあることを知り、巨大なクスノキを仰ぎながら『京阪もやるじゃないか』と、しばし心が和らぐ思いでした。

[撮影データ]
 〇京阪電鉄 萱嶋駅の巨大クスノキ
 〇平成28年9月27日撮影 

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posted by 特急高尾号 at 19:37| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月18日

No312 空飛ぶアトム 新宿に!


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ビルの谷間から、鉄腕アトムが顔を見せています。

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ここは東京・新宿。西口の高層ビル群の一角です。

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“空飛ぶアトム”は、ビルの形が三角形で有名な、「新宿住友ビル」の3〜9階部分の壁面に登場しました。
地元商店街や企業の協力を得て、アートイベントの一環としてラッピングされ、今月末まで道行く人たちと一緒です。

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アトムは隣町、新宿区高田馬場が生誕の地とされ、新宿区から「新宿未来大使」に任命されています。

東京ではJR山手線高田馬場駅カード下や、山手線渋谷−原宿間の道路脇隧道などでも元気な姿を見ることが出来ます。
当ブログでもご紹介しています。
また関西の宝塚市にある手塚治虫記念館や、京都駅前でも姿を見ることが出来ましたが、京都駅前のアトムは、その後平成23年、 “行方不明” になってしまいました。

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僕たちの、そして昭和時代の永遠のアイドル「鉄腕アトム」−。
いつまでも元気に飛び続け、科学の発達が人類に幸福をもたらすよう、見守り続けて欲しいですね。

[撮影データ]
  〇東京 新宿駅西口 住友三角ビル壁面
  〇平成28年10月12日撮影

posted by 特急高尾号 at 09:49| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月13日

No311 行きたいけど、ちょっと不安なパリ旅行


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今月9日、日曜日の日本経済新聞東京版朝刊にご覧のような広告が掲載されていました。
長年海外旅行広告物の変遷を見ている私は、「憧れの−」という言葉を見つけ、『あっ、ついにまた出てきたな』と、思いました。

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かつて「憧れの−」は、「憧れの花の都 パリ」と続き、昭和の時代から平成の時代まで続く、海外旅行、分けてもフランスやパリ旅行の誘導定番フレーズでした。

しかし近年、パリやフランス国内での相次ぐテロ事件の影響で、彼の地への海外旅行熱は激減−。とりわけ日本人の渡仏意欲は萎え、フランスの観光業界は冷え上がっていました。
しかし、ようやく世界各地からの観光客は戻りつつあるという事で、我が国でもやっとこうした広告の復活になったのだと思います。

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でも、さすがにまだ「パリ」メインの旅行の方にはこのフレーズを付すことに躊躇があるようで、「フランス」旅行の広告の方に付されていました。

しかしこれだけ海外旅行熱が旺盛で、いまでは高校・大学生時代からどんどん海外へ行き、そしてインターネットやテレビ紀行番組からも豊富な海外旅行情報がわかる時代に、いくら何でも「憧れの−」のフレーズは古いと感じてしまいます。むしろ不安なフランス・パリ旅行というところが本音じゃないかなぁ…と家人に話すと、いやいやテロがあっても何があっても、フランス・パリは、いつの時代でも人々にとって「憧れ」なのよという言葉が返ってきました。

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ところで上の「パリ・モンサンミッシェル6日間の旅」のお値段ですが、何と観光・食事付き、添乗員同行で10万円から〜12万円ですって。この値段の安さには、驚きです。

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さらにさらに、JAL日本航空の羽田発直行便で、プレミアムエコノミーが往復8万円、ビジネスクラスに至っては往復18万円でアップグレードが可能だという事です。つまり羽田−パリ間のビジネスが、なんと片道9万円なのです!。(ちなみに昨年は13万円程度でした。)

しかしこうした破格なパック旅行の値段設定、航空機のアップグレード料金は、実際のところ日本ではまだまだ、彼の地のテロの恐怖がもたらす心理的影響が続いている証拠なのですね。

彼の地がどんな状態でも憧れる人々にとってはこうした価格設定は超お買い得なのですが、何よりも安全を重視する大多数の日本人にとっては、腰が上がるのにはもう少し時間がかかるのかもしれませんね。
もう少し、様子を見ていることにしましょう。

[撮影データ]
 〇日本経済新聞 平成28年10月9日 東京地区朝刊広告

posted by 特急高尾号 at 21:12| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月09日

No310 JR京都駅、0番線・34番線の謎−。


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先ごろ京都を旅した際、JR京都駅でこんな看板と出会いました。
何と行先とホームを現す案内ボードに、不思議な「0番のりば」、そして超インフレの「33番のりば」というナンバーがありました。(写真上部の右、左)

『えぇ〜っ!、何これ!』ということで、さっそく「0番のりば」方向に駆けつけてみると、

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ありました、ありました!。
確かに頭上に大きく「0番のりば」とあります。
「0番のりば」は、主に琵琶湖や北陸方面などに向かう列車ホームで、ちょうど金沢行き特急サンダーバードが入線してきたところでした。

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そしてその「0番のりば」の天井には、こんな案内が−。
ご覧のように「30番のりば(関西空港線)」、「31〜33番のりば(山陰線・ニックネームとして嵯峨野線)」とあります。

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因みにこの「0番のりば」と、「30番台のりば」は地続きになっていて、延長が558メートルもある日本一長いホームです。
表示に従いどんどん奥へと進んで行くと−、

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山陰(嵯峨野)線の電車が発車を待って停車していました。
ホームには「33番のりば」どころか、驚きの「34番のりば」までありました。

いやはや、これはいったい何たることか−。
一般のお客様はどうでもいいことかもしれませんが、鉄道ファンにとっては、超インフレの「34番のりば」までの存在は、まさしく “事件” なのです。

なにしろ関西方面では京都線、宝塚線、神戸線と3線を従えた大ターミナル阪急梅田駅でさえ9番線、JR大阪駅は11番線、在来線に加え東海道・東北・上越などの新幹線を擁する東京駅でさえ、28番線までなのですから−。

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では何故京都駅には「0番のりば」があるのか、何故日本一インフレの「34番のりば」までホームがあるのか−。はたまた何故「1番のりば」や「15〜29番のりば」が無いのか、鉄道ファンならずとも関心が沸き起こります。

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その答えは、こうです−。
上の写真のホームのりばナンバーをよくご覧ください。

実は「0番のりば」というのは、以外にも全国各地に40近くも点在しているという事です。多くは1番線の手前などにホームを新設した際、全体をずらさずに手前のホームを「0番」としているようです。
京都駅はかなり複雑で、1997年に完成した現在の4代目新駅舎とともに「0番のりば」が登場、さらにその後、ホームがある線路と、ホームを持たない列車が通過するだけの線路のナンバー表記の見直しが行われました。
「0番のりば」の隣はホームの無い列車通過用線路であるため、「1番のりば」は欠番となり、「0番のりば」の次は「2番のりば」となったのです。

さらに新幹線の14番線ホームの次はいきなり「30番のりば」となり、「15〜29番のりば」も欠番です。こちらは山陰線の "さん" にひっかけ「30番のりば」から始めたと伝えられていますから、びっくりです。
という事で、京都駅山陰線の降車専用ホームとなっている「34番のりば」は日本一数の大きな「のりば番号」ですが、京都駅の「のりば」が34あるわけではありません。あしからず−。

それにしても運行管理、安全管理には厳格を旨とする鉄道現業現場で、15〜29番もの多くの数字を飛ばし、まるで "ゲン担ぎ" のような感覚で「30番のりば」から始めるなど、JR西日本もなかなか粋な計らいを行ったものですね。
当時、京都駅の4代目駅舎新築工事については、古都京都の街並みとの景観問題で大揺れとなった経緯がありました。そうした中で完成した内外に誇れる立派な新駅舎に、こうした "遊び心" が隠されているとは−…。
なかなか印象深く、興味深々となる京都駅ではありました。 


[撮影データ]
  〇JR京都駅構内
  〇平成28年9月27日撮影

posted by 特急高尾号 at 01:16| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする