2017年02月25日

No328 都営交通 新聞全面広告の心意気−。


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2月23日(木)の東京新聞朝刊を見ていると、ご覧のような広告が目に飛び込んできました。
なんと1ページ全部を使った全面広告で、路面電車の都電が大きく写っています。

「さようなら都電7000形記念バス」とあり、副タイトルには、  “失われつつあるものは、美しい。在りし日のルートに記念バスが走ります。” とあります。

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乗り物好きの私は例によって、『む、む、む、何だこれっ!』と、さっそく反応します。

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この7000系路面電車は、昭和29年から63年間、東京の街中を走り続けてきたのですが、いよいよ最後の職場、都電荒川線でことしの春に引退を迎えるということです。

引退を記念し、在りし日の活躍ルート、日本橋−銀座間を7000系に模したバスが、引退の記念走行を行うという広告で、発注主は東京都交通局でした。

最近の鉄道やバス車両では、こうした昔のヒーローを懐かしみ、往年の車体色を再現したり、引退の際には大々的にお別れ運転を行うといったことが、ブームになっていますね。

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もう都電の存在すら知らない若い都民が多い中で、東京のローカル紙とはいえ、新聞に1ページ大の広告です。

大変な想い入れと思いきや、都営交通は昨年夏に105周年を迎えており、この広告は公営交通としての存在感のアピール、発信力強化の一環として行われたことが分かりました。

年配者としては、ほんとうにびっくりした広告ではありました。


[撮影データ]
  〇「さよなら都電7000形記念バス」運転広告
  〇平成29年2月23日 東京新聞朝刊広告

posted by 特急高尾号 at 11:30| Comment(0) | 鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月16日

No327 駅ホームの景観が変わる ベンチ新配置


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東京・多摩地区を走る私鉄電車の駅ホームです。
ことしに入り次々とホームベンチの更新が行われていますが、なんとこれまでの発想を根本から変えた新方式の配置ベンチが登場し、利用客を驚かせています。

分かりますか−。
これまでホームベンチといえば、電車と平行に設置されていました。
ところがどうでしょう。このベンチは電車と直角、縦型に配置されています。

最近はホームで電車に接触したり、ホームから線路に転落する酔客の事故が多いため、接触・転落事故防止の決定打として考案されたそうです。
どうやら酔客はベンチから立ち上がると、そのまままっすぐに歩き始めてしまい、電車に接触したり線路に転落するというケースが圧倒的に多いということです。

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こうした傾向はJR西日本と大阪市交通局の分析で分かったという事です。
JR西日本では2015(平成27)年から順次工事を始め、既に新大阪駅や金沢駅など189駅でこうした新方式のベンチを設置しているそうです。

どうやらこの新方式が首都圏にも飛び火しつつあるようで、JR東日本では新宿駅と品川駅の特急発着ホームで、また私鉄の京王電鉄でも昨年から今年にかけて、一部駅で設置を開始しています。
関西とは異なり首都圏では乗降客が多く、ホーム幅が広くないとこうしたベンチ配置はかえって危険で難しいようですが、それでも今後はじわりじわりと増えそうです。
利用者の感想は、なかなか新鮮、いやいや違和感ありなど、まちまちのようです。

でも何だか、少し駅の光景が変わったようにも見えます。
オーバーに言えば、開業当初の明治・大正時代から続いた列車に平行に設置するホームベンチが、いままさに直角に、90度も大転換したわけですから、これはもう開業以来の出来事といってもいいのかもしれません。

[撮影データ]
   〇駅ホームベンチ 新方式の縦型、垂直配置
   〇京王電鉄めじろ台駅 北野駅
    平成29年1・2月

posted by 特急高尾号 at 18:54| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

No326 車内広告の世界(58) 平成29年1月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは、時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端、またその時々の人々の暮らしの空気感も伝えています。
そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成29年1月に出会ったポスターです。

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年末から年始にかけ、日本の鉄道車内は、こうした広告で溢れます。
各路線ごとに、沿線の神社仏閣の「初詣」広告合戦の様相を呈します。

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こちらは沿線の神社仏閣合同での広告です。
いわば伝統的手法の、おとなしいタイプとでもいうべきものです。
初詣の広告は若い女性の晴れ姿が定番で、なかなか革新的なものにはお目にかかれません。

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首都圏のターミナル駅では、近年お馴染みとなった「箱根駅伝」の巨大ポスターです。
車内吊り広告サイズでは物足りないとばかりに、駅広告スペース壁面にどか〜ん!と毎年登場し、利用者の目を楽しませてくれます。

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お正月の車内吊り広告のもう一つの定番は、デパートや商業ビルの新春バーゲンですね。
この広告は年々増えており、神社仏閣とは異なり、多種多様です。

こちらは若者の街、東京・吉祥寺の最も新しい大規模小売店(商業ビル)の広告です。70%OFFなど凄い数字がありますが、デザイン的には若い人のハートを掴めるか心配です。

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若い人に人気のある、もはや老舗に近いJR駅ビル直結の商業ビルの広告です。
バーゲンの骨格、値引き率の数字は一切ないという正反対の例です。お客様は皆んな知っていることという、自信の表れでしょうか。

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こちらは昭和の時代から続く、元祖商業ビルの広告です。ロゴだけで訴求力のある、いわば伝統の証しでしょうか。

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新春バーゲンは、商業ビルだけでなくデーパートにとってもかき入れ時です。

新宿駅西口に並ぶ、二つのデパート広告を見てみます。
これがデパートの広告かと思うほどのセンスです。
余計な要素はありません。バーゲンであっても高級感を感じさせ、女性裕福層をターゲットにしているようでもあり、またデパート自身の感性のアピールも兼ねているようにも感じます。

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一方こちらはお隣のデパートです。
バーゲンではなく、「CLEARANCE」としたものの、全体として昭和時代から続く伝統的な雰囲気です。
「CLEARANCE」にルビがふってあるところも泣かせます。
売り上げは、どちらが良かったかは調べていません。

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さてお話し代わって、車内にはこんな広告が登場していました。
文字だけの1色使いの広告を2枚並べています。とても目立ちました。
『何、これっ』と見てしまいます。日本最大級のファッション通販サイトの広告でした。

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今月はこんな楽しい広告が、空(頭上)から現れました。
在京キー局のテレビ番組の宣伝です。
"悪には強いが、妻には弱い「スーパーサラリーマン」" は、背中に妻を乗せ、両手にトイレットペーパーを持って大東京の上空を飛来しています。
楽しい広告でした。

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この広告は、これまでに見たことのない奇抜さと秀逸さでした。
左下に、千葉県・浦安にあるディズニーリゾートの施設名とイベント名、期日だけが、さりげなく記されています。

そしてキャラクターは絵ではなく、子どもが付けて遊ぶ顔のお面のような、セルロイド製のような立方体で作られています。触って確かめるお客様もいるほどでした。
これが頭上で浮遊しているのですから、お客様の注目を集めるどころか、スマホで写真を撮る若い人たちの姿が見られました。

今月は、新春バーゲン広告の品評、そして頭上からは想定外の広告の飛来物−。楽しませてもらいました。

[撮影データ]
  〇首都圏 鉄道車内広告・駅構内広告から
  〇平成29年1月撮影

posted by 特急高尾号 at 22:29| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする