2017年03月30日

No332 "大人の修学旅行" 都電荒川線A


前回に引き続き、「"大人の修学旅行" 都電荒川線を楽しむ」の2回目をご覧いただきます。

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今回は、前回昼食をとった「庚申塚(こうしんづか)」電停周辺をまず楽しみ、次いで4つ先の「飛鳥山(あすかやま)」方面に向かいます。

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庚申塚電停です。
ホームにある、停留所ポールに注目して下さい。
かつて多くの電停で見られた懐かしのポールが、ここでは綺麗に整備されて現存していました。赤地に白文字の停留所名に、ぞくぞくです。
アナログの埋め込み式時計も健在でした。

一般の利用者の方々にはどうでもいいことかもしれませんが、都電ファン&街角ウオッチャーにとっては、まさに昭和の薫りを今日に残す、都電の貴重な "有形文化財" 的存在なのです。大真面目に(笑)。

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午後の強い日差しに照らされている、庚申塚電停前の踏切です。
遮断機の中を、のそり、のそりと低速で横切る路面電車−。
そして自転車に乗って通過待ちする多くの人たち−。
路面電車の通過する時間が惜しまれるような、慌ただしい暮らしの中で忘れかけているような、のどかな時間がとてもいい感じでした。

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この踏切を渡って直ぐの交差点の角で、江戸時代から栄えたという、巣鴨猿田彦大神庚申堂に出会いました。

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現在の御本殿に祭られている庚申塔は、1502(文亀2)年のものに続いて、1657(明暦3)年に建立されたという事です。

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この地は江戸時代の中山道の江戸と板橋宿の中間地として栄えました。
広重の絵や斎藤月岑の江戸名所図会にも描かれており、多くの旅人で賑わったと、現地の庚申塚由来記などに記されていました。
上の写真は現地の石碑に刻まれている、江戸名所図会の「巣鴨の庚申塚」の賑わいの様子です。

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そしてここ庚申塚からは、お隣り "とげぬき地蔵" まで、まっすぐ道が繋がっています。
東京のおじいちゃん、おぱあちぁん(おっと失礼!)、シルバーエイジの皆さまの憩いの場として知られる巣鴨地蔵通商店街があります。庚申塚から巣鴨駅までの800メートルに、約200のお店がぎっしりと立ち並んでいます。

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その中央にあるのが、通称「とげぬき地蔵」として名高い、曹洞宗萬頂山高岩寺です。1596(慶長元)年に江戸神田湯島に創建され、のちに下谷屏風坂に移り、さらに1891(明治24)年に巣鴨に移転してきました。

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境内には自分の悪いところを水で洗うと治るという「洗い観音」もあって、シルバーエイジというよりは、信仰深い老若男女の方々で賑わっていました。

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さて庚申塚を後に、電車は専用軌道をガタゴトと音を立てながら、一路飛鳥山へと向かいます。
電車が通過直後の踏切を自転車で渡る親子の姿が、なんともいえない長閑な空気感を演出しています。まるで時間が止まっているような光景です。

そしてお気づきでしょうか。
この日は国民の祝日、春分の日でした。電車は正面に2本の国旗をなびかせています。都電が公営交通であることを如実に示す、年に数回だけ見られる姿です。

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飛鳥山電停の真向かい、飛鳥山公園を背景に走る都電荒川線です。
後方の木々は桜並木で、例年3月下旬から4月上旬にかけ、満開の桜と荒川線の見事なコラボレーションが楽しめます。

JR王子駅にも近い飛鳥山公園は、北区にある区立公園です。
江戸時代、時の八代将軍徳川吉宗が「享保の改革」の一環としてこの地に多くの桜を植樹して整備。当時桜の名所では禁止とされていた酒宴や仮装を容認したことから飛鳥山は人々の行楽地として人気を集めたようです。
以来今日まで、飛鳥山公園は東京下町の花見名所として、また憩いの場として多くの人々に親しまれています。

332-19 飛鳥山モノレール 29.3.17.gif

そしてもう一つ、このユニークな乗り物は何?、だと思いますか。
じつは飛鳥山公園には、全国でも珍しい地元自治体(東京・北区)が運行するモノレールが走っています。
座席6名、立ち席10名、定員合計16名のミニミニ車両が、地上と山頂の標高差がわずか17.4m、山頂まで48mという超短い区間を2分間かけて行ったり来たりしています。

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私は初めて乗車したのですが、荒川線の路面電車にも抜かれてしまう超スローな運転は、なかなか得難い、楽しい乗車体験でした。
そうそう、このモノレールは無人の自動運転でした。

そしてさすが「公営モノレール」!。
運賃は子どもならず大人も「ただ」という、お財布にはとても優しい優れものでした。都電とモノレール、両方とも東京都と北区が運営する公営交通という点も微笑ましい限りです。

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そのモノレールに乗って山頂にたどり着くと、開放感いっぱいの素晴らしい景色が迎えてくれます。

写真中央は、北陸新幹線と長野新幹線の併結列車です。
この場所は東京駅から発車する東北・北海道・山形・上越・北陸・長野新幹線の全ての列車が次から次へと通過していきます。
少年鉄道ファンはもとより、大人の撮り鉄さんもカメラを構えていて、その道の方々の絶景ポイントと見てとりました。

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飛鳥山公園の山頂には子どもたちの遊びの広場がありますが、ここにはなんと3つもの博物館があり、驚いてしまいました。

世界有数のユニークな紙専門の「紙の博物館」、北区の郷土歴史を多角的に学べる「飛鳥山博物館」、そして−

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ご覧の、近代日本の経済社会の基礎を築いた渋沢栄一の「渋沢資料館」です。

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晩香蘆(ばんこうろ)と呼ばれる旧渋沢庭園に残る大正期建築の渋沢栄一の小亭(写真:上)と青淵文庫(せいえんぶんこ)は、国の重要文化財に指定されています。

それぞれ規模も大きく内容も充実しており、まさに "大人の修学旅行" にぴったりの3博物館でした。
もう私の頭の中は知識があれこれ満艦飾となり、少々お疲れになってしまいました(笑)。

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"大人の修学旅行" 、都電荒川線の2回目はそろそろ終わりです。

前回訪れた鬼子母神、そして今回の庚申塚、とげぬき地蔵、飛鳥山公園は、それぞれ江戸時代から今日まで続く賑わいの地でした。
都電で唯一残存している荒川線が、そうした過去から現代まで続く賑わいの地を結んで走り続けているのは、何かの因縁かもしれません。

そうしたことに思いを馳せられることが、 "大人の修学旅行" の楽しさ、醍醐味のように感じました。

[撮影データ]
  〇都電荒川線 沿線史跡・観光地
    庚申塚庚申堂 / 巣鴨 "とげぬき地蔵" / 飛鳥山公園
     〇平成29年3月12、20日、29日訪問 
[ご参考]

(次回につづく)

posted by 特急高尾号 at 01:05| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

No331 "大人の修学旅行" 都電荒川線を楽しむ


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東京都内にも路面電車が−。
現在都内には都電荒川線と東急世田谷線の2路線が残存しており、それぞれの地域で貴重な交通手段として役割を果たしています。

そのうちの一つ、都電荒川線を旅してきました。「"大人の修学旅行" 都電荒川線を楽しむ」と題してご紹介します。

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都電荒川線は早稲田大学脇の新宿区早稲田からJR山手線大塚駅、JR京浜東北線王子駅、京成電鉄・東京メトロ町屋駅を経由し、浅草にほど近い荒川区三ノ輪橋まで、東京の城北地域から下町までを結ぶ全長12.2kmの路線です。

沿線は戦災に遭わなかった地域が多く、都内を走るものの古い東京の街並みや商店、風情を色濃く残し、味わい深い人々の暮らしぶりを垣間見ることが出来ます。

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都電荒川線はもともとは都電ではなく、100年以上も前の1911(明治44)年に開業した王子電気軌道株式会社、通称 "王電"と呼ばれた私鉄の郊外電車が発祥でした。
戦時下の昭和17年、時の電力・交通統制により、東京市(現東京都)に事業が譲渡され、都電となりました。

昭和の時代、本家本元の都電がモータリゼーションの荒波を受け次々と廃止された中で、皮肉にも私鉄から都電に編入された荒川線だけが今日まで生き延びてこられたのは、ご覧のように荒川線の線路の大半は、自動車と分離して走ることが出来る都電の「専用軌道」のためでした。
自動車に行く手を阻まれずに運転が出来るという、まさに "王電" が敷設した専用軌道が、時代の荒波から身を助けたというわけです。

因みに東京にもう一つ現存する路面電車、東急世田谷線も同様に、専用軌道を走る路線です。

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荒川線の授業はこのくらいにして、まずは最初の訪問地、「鬼子母神前」を目指して早稲田を出発です。

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新宿区と豊島区が隣り合わせとなる「学習院下」電停付近です。
山手線の内側、都心部にありながら、昭和40年代と何ら変わらない光景が続きます。
この独特の空気感が、都電荒川線の魅力です。

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「鬼子母神前」−。
停留所名とこの字並びが、独特の期待感を高めてくれます。
いよいよ最初の訪問地です。

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都心のビル群や古い住宅街に囲まれた中に、350年前の1664(寛文4)年に建立された「雑司ヶ谷 鬼子母神堂」はありました。

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ご尊像の鬼子母神は、安産・小育(こやす)の神様として、江戸時代から人々の信仰対象として崇拝されてきました。
昭和35年には東京都有形文化財の指定を受けていますが、江戸時代の徳川大名家による寺社造営の観点から歴史的・意匠的な価値が高いとされ、昨年(平成28年)7月に改めて国の重要文化財に指定されました。

その境内で、こんな素敵なお店と店主にお会いしました。

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店の看板に創業1781(天明)元年と記された江戸時代から続くこのお店は、駄菓子屋さんでした。
店主はなんと13代目という元気なおばあちゃん。店先は、私たちが子ども時代に食べた懐かしの袋菓子などで満艦飾でした。
街角ウォッチャーの私はもうびっくり!、びっくり!!。飛び上がらんばかりに興奮してしまいました。

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きなこ飴やあんこ玉、ラムネ菓子、イカやタラの加工品、ビニールにくるまれたチーズやゼリー菓子などなど、その大半が1個11円や33円といった単位でバラ売りされています。

上の籠のお菓子は、私が買い求めたもの。
九州福岡・久留米の黒棒(クロボー)、懐かしのココアシガレット、着色されているゼリー菓子、それに爆弾あられなどと呼ばれる米粒を膨張させて作られたぽん菓子です。昔、屋台や夜店でよく見られた、パンパン、ポンポンと破裂音を出して作られていた、あれです。
全部1個33円でした。
まるで昭和30年代にタイムスリップしたかのようです。

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この境内とこの雰囲気−。もう最高でした。
国の重要文化財に指定された鬼子母神の神様には申し訳ないのですが、私はこちらの駄菓子屋さんに、ぞっこんとなってしまいました(笑)。

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そして想定外の出来事が−。
ご覧の建物は漫画家手塚治虫さんが豊島区南長崎(当時は椎名町)のトキワ荘を出た後、昭和29年から結婚する昭和33年10月まで、居住兼仕事場として暮らした「並木ハウス」です。

なんとこの「並木ハウス」が、鬼子母神堂脇にある大門欅並木を一歩入った所に現存していたのです。外装は小奇麗に改修されていますが、建物は当時のままだという事です。

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想定外の、突然の対面でした。
この住まいの2階、右の角部屋で、鉄腕アトムや火の鳥が描かれていたと思うと、熱烈な手塚ファンの私は身震いと興奮に包まれました。

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最初の訪問地、鬼子母神堂だけでこんなに楽しい体験の数々−。
お腹がペコペコになった私は「庚申塚」電停ホーム上にある甘味処で、名物の焼きそばとおはぎの昼食です。
飲み物は、"大人の修学旅行" の、興奮の鎮静剤です。

路面電車ホーム直結の甘味処で、昼間から電車を眺めながらビールが飲めるなんて、全国広しと言えども都電荒川線だけの世界ではないでしょうか。
"大人の修学旅行"の、至福の時間でした。

[撮影データ]
 〇都電荒川線沿線
 〇平成29年3月12日、20日訪問
 〇「並木ハウス」
   鬼子母神堂脇  大門欅並木内の「雑司ヶ谷案内処」横を入る。

(つづく)

posted by 特急高尾号 at 00:13| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月15日

No330 "おもてなし" 巨大自動券売機がお目見え


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東京の都営地下鉄大江戸線都庁前駅で、ご覧のような巨大モニターの自動券売機にお目にかかりました。

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通常、駅の券売機のモニターは15インチですが、これはなんと32インチもあるジャンボ版。右側に見えるこれまでの券売機と比べると、いかに券売機のモニターが大きいかが分かります。
最初に見た時は全体のバランスの中でモニターだけが異様に大きく、一体何だろうと思いました。

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実はこの "ジャンボ機"、都営地下鉄と東京メトロが共同開発した、海外からのお客様に分かり易く使い易い、おもてなしの気持ちを込めた最新式の自動券売機でした。

一般乗車券やお得な1日乗車券、回数券、PASMO、チャージはもちろん、言語はなんと英語、中国語(2文字対応)、韓国語、フランス語、スペイン語、タイ語の7言語に対応する機能を持つということです。

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試しに操作してみると、東京メトロも含めた東京の全地下鉄路線図と全駅の駅ナンバリング、それに路線ごとのラインカラーとアルファベット記号が表示され−

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さらに驚いたことに、駅のアルファベット検索はもとより、浅草や六本木、築地市場、東京スカイツリーなど、東京の観光地から乗車路線、下車最寄り駅を逆引きすることも可能な便利機能画面も出てきました。

上の画面では、都庁前から浅草に至るまでの乗車ルートと最寄り駅、運賃が示されています。
これまでは主要駅にいるコンシェルジュが説明してきた部分も、自動券売機で説明可能と言う訳です。

大型ジャンボモニターの成せる技ですが、しかしあまりにも便利に、何でもかんでも自動券売機に押し込むと、きっと一人ひとりの操作時間が長くなり、行列が出来てしまうかもしれませんね。

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それはともかくとして、この便利なジャンボ券売機、今月中には外国人観光客の多い浅草、六本木、東銀座など都営地下鉄の30駅へ順次設置していくという事です。
もちろん日本語メニューもあるので、一度試してみるのも一興です。

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日本語だけしか分からない私としては、パリやニューヨークの地下鉄にも、逆に日本人観光客向けにこうしたサービスを願いたいと思うのは、少々我が儘でしょうか。

[撮影データ]
  〇都営地下鉄大江戸線 都庁前駅 
    訪日客用 大型ディスプレー付き多機能自動券売機
  〇平成29年2月22日撮影

posted by 特急高尾号 at 21:06| Comment(0) | 鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

No329 車内広告の世界(59) 平成29年2月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは、時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。
また時々の人々の、暮らしの空気感も伝えています。

そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成29年2月に出会ったポスターです。

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首都圏を走るJRの電車内です。
「TICKET TO TOMORROW」の文字が躍ります。遠目には、何のことかわかりません。
例によって『む、む、む。いったい何の切符のことかいな…』と近づいて見ると、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーのひとつ、JR東日本の広告でした。

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添えられている説明によれば、「TICKET TO TOMORROW」とは "未来のキップ" のことで、転じて2020年に東京五輪を迎える私たちは、全てのひとが笑顔になれる世界にするために一歩ずつ進化していこうと呼びかける内容のものでした。

鉄道ファンの私としては、最初は何か特別な乗車券のことかなと早とちりしてしまいましたが、アピールの内容はともかく、広告デザインとしてはとても強く印象に残るものでした。

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毎月の最終金曜日は、午後の早い時間に会社業務は終業とし、従業員は早帰りが出来る社会的仕組みを作ろうという、「プレミアムフライデー」がいよいよスタートしました。

消費拡大や景気回復を目指す政府肝入りの取り組みですが、皆さまの周りはいかがでしたか。
電車内の広告では、「プレミアムー」に取り組む企業がまだ少なかったり、世間の事前反応が不透明であったためか、思ったほどの広告は見当たりませんでした。

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宝くじの一種、LOTO7の広告ですが、もう「10億円」の数字に驚く人は、世の中にはあまりいないように見受けられます。
懸賞金の数字は上昇の一方ですが、もう60年以上も生きているわたしは、宝くじやこの手のくじで10万円以上の賞金を得たと豪語する人には、まだ一人たりとも出会っていません。

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「シンプル イズ ベスト」を、まさに地で行くような、まさに教科書のような作品です。
見ているものの気持ちまで、すっきりとさせてくれます。

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広告の世界は、犬や猫が大人気−。
子猫に癒されたい若い女性を狙ってか、旅関係サイトの広告にも登場です。
型犬を使い、現在も続いている通信大手の広告が風穴を開けた、あるいは新風をもたらした広告の世界です。
車内を見てみると、あっちにも、こっちにも、子猫を扱った広告が…。

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こちらは電力自由化の広告です。
よく見ると、「中国電力」とあります。広島地方の電力会社の広告が、首都圏の通勤電車内で踊っていました。

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今月最後は、これです。
いよいよ春到来。Jリーグも2017シーズンの開幕です。


先月に比べると、今月はパンチの効いた作品が少なく、少々寂しい感じでした。
やはり昔から言い伝えられている、2月、8月は客足が落ちるという世間でいう "二八(にっばち)現象" の影響が、車内広告の世界でも如実に反映されているのかも知れません。

[撮影データ]
  〇首都圏鉄道 車内吊り広告から
  〇平成29年2月撮影


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posted by 特急高尾号 at 22:16| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする