2016年03月23日

No283 姿を消した“パリ旅行”


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今回も新聞広告から時代を見ます。
今月中旬、朝日新聞朝刊土曜特集版内の、海外旅行の全面広告です。
「厳選 こだわりのヨーロッパ」とありますが、上からスイス、イギリス、そしてクロアチア・スロベニアとあり、海外旅行王道のフランス・パリの名前は見当たりません。

昨年11月のフランス・パリの同時多発テロ事件以後、邦人のパリ観光旅行は激減し、それを受けてパック旅行も実施はされていますが、新聞広告の世界からは消滅したままなのです。トルコ観光も同様で、つい先ごろまでは99,800円といった格安ツアーが溢れていましたが、こちらも国内でテロ事件が相次ぎ、姿を消しています。

それにとって代わるように最近の広告に度々登場するのが、「クロアチア・スロベニア」ツアーです。一般の日本人には馴染みが薄い存在ですが、東欧・中欧屈指の観光地や美しいアドリア海、世界遺産巡りなどの観光資源を誇り、間隙をぬっての登場です。

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おなじ紙面の裏側です。
日本人に人気の豪州、アメリカ本土、ハワイ、カナダなどに加え、南米ペルーもパック旅行に登場しています。
パリ旅行に向けられていた海外旅行ニーズを、ワールドワイドで何とか吸収したいという事でしょうか。

パリのホテル業界、観光客に土産などを販売する業界などは、いまも大打撃が続いると言います。それと言うのも、これまでパリ観光に訪れていた観光客のうち、落ち込み比率が最も高いのがロシア人、次いで日本人の観光客だという事です。
聞けば海外旅行客にとって最大の厄介者だった「燃油サーチャージ」が、ついにこの夏から廃止されるという事です。

『早く、こ〜い。こい。日本人!。』とでもいうべき叫び声が、パリの観光業界から聞こえてきそうです。

(追伸)
この記事を3月22日にアップする予定でしたが、その日、ベルギーのブリュッセルで空港と地下鉄が爆破され、多くの死傷者が発生するという同時テロが再び発生しました。
日本発のヨーロッパ方面への観光旅行全体に対し、再び落ち込みの波が起こりそうです。

[撮影データ]
  〇朝日新聞 平成28年3月12日朝刊全面広告

posted by 特急高尾号 at 00:09| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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