2017年01月27日

No325 ものの力 改めて 〜 It's a Sony展 〜


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東京・銀座のソニービルで、いま「It's a Sony展」が開かれています。

会場にはソニーの前身、1946年創業の東京逓信工業時代から70年を経過した今日に至るまで、世界を駆け抜けた年代ごとのSONY製品、もちろん本物が、まるでタイムマシーンに乗って戻ってきたかのように展示されています。

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1950年代、昭和20年代半ば〜30年代半ばの、SONY製テープレコーダーや放送局用のデンスケ(ショルダー型レコーダー)です。
手前中央のデンスケには「KBC」とありますから、九州朝日放送で使われたものだと思います。
左側には、懐かしの6ミリ磁気録音テープ、オープンリールも見られます。1950(昭和25年)製です。

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1960年代、昭和30〜40年代に入ると、カセットテープレコーダーを−、

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そして世界に先駆け「ソニー トランジスタテレビ」と名付けた携帯用ポータブルテレビを登場させます。
当時の新聞広告には、「ニッポンの誇りが、また一つ! 携帯用テレビ」とあります。

持ち運び可能、野外でも映るこのテレビを記憶している人は、団塊の世代を軸に、その前後を生きてきた人々のはずです。丸みを帯びたこのデザインには、新時代の到来を感じたものです。

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70年代、昭和40〜50年代はカラーテレビの大普及時代を迎え、テレビはリビングや応接間だけでなく、子ども部屋や寝室にも姿を現しました。

このころのSONYのスーパースター、「トリニトロン カラーテレビ」です。
今日の大きな液晶テレビを思えば、13インチという今では信じられないような小型テレビですが、各家庭では大きな宝物でした。
チャンネルを変えるダイヤル…、画質を調整する4つのツマミ…。ガチャガチャとチャンネルを回す操作感と音色は、今でも鮮明に覚えています。

私は初任給から半年の積みたて期間を経て、満を持してこのトリニトロンカラーテレビを購入しました。

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そしてカラーテレビの登場とともに、家庭でもテレビ番組の録画を可能とするビデオテープレコーダー、いわゆるビデオデッキも登場しました。
録画や再生は、ピアノの鍵盤を模したようなボタンを押して行うものでした。覚えていますか−?。

家庭用ビデオテープレコーダーは、それまでテレビは「生で見る」というスタイルを根本から変え、後からでも自分の好きな時間に見られるという、新しいライフスタイル、文化までを産み出しました。

手前の黒い箱は、番組を録画する、ベータマックス規格対応のビデオテープです。世界初の家庭用ビデオカセットです。
このベータマックス規格テープ、そしてもう一つの雄、日本ビクターが開発したVHSテープが日本の家庭に溢れる時代の始まりでした。

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1979年、SONYは遂にカセットテープによる携帯型テーププレイヤー「ウォークマン」を発売。
"ウォークマンと言えばSONY" という、世界に冠たる商品の登場です。

ワイヤレス商品が登場するまでは、ヘッドホンはまだケーブルでウォークマンと繋がっていましたが、野外で好きな時に、歩きながら、どこでも音楽が聞けるという福音を、SONYは私たちの暮らしにもたらしてくれました。

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80年代、昭和50〜60年代に入ると、ウォークマンは全盛時代を迎え、さらに世界初のポータブルCDプレイヤー、それにパスポートサイズを大々的に謳った8mmビデオカメラなど、次々と革新的な製品を世に送り出しました。

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会場では、その後の90年代から2000年、平成時代に至るまでのデジタル機器やPC製品、AIBO(アイボロボット)などへと繋がる技術変遷、進化を見つめることが出来ます。


さてこうした懐かしい品々に出会うという事は、どのような意味を持つのでしょうか。

会場では、カセットテープを見て、「え〜っ、これがカセットテープなの!」と驚く若いカップルもいれば、オープンリールやビデオデッキを見て、こうした品々に夢中になったことを懐かしむ中年世代が、さらに高齢者の中には直立不動の姿勢で半世紀前の製品に立ちすくむ人も見られ、人々のSONY製品に対する強いオーラが感じられました。

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会場を訪れたすべての人たちが、一人ひとり異なる表情を浮かべながら製品を凝視する姿には、他の展示会では見られない濃厚、濃密な空気感を感じました。
製品を懐かしむ意識、世界観、意味合いは人それぞれに異なるものの、一様に "It's a Sony" の製品群に惹き込まれています。

大量生産される日用工業品はたしかに「物」ですが、時空を越えると、単一企業SONYという枠を越えた、時代の語り部、伝道師という役割りを担うようです。
そして使う人々の感性やライフスタイルと一体となり、ともに息をしてきたように感じます。

「It's a Sony展」は、SONYというブランド製品だけでなく、それを使ってきた自分自身、そして「時代」をも再認識させられる空気感、力に溢れています。

製品の一つひとつからは、後世に伝えていくべき価値と責任があるという、創業者の井深大と盛田昭夫の、自信と誇りに満ちた息遣いが伝わってきました。

[撮影データ]
  〇東京・銀座 数寄屋橋 ソニービル
     平成29年2月12日まで開催 入場無料 写真撮影OK
                          2月17日からはPart-2の別内容企画


posted by 特急高尾号 at 12:23| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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