2017年07月03日

No344 車内広告の世界(63) 平成29年6月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。
そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成29年6月に出会ったポスターです。

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『ざんねんなお知らせ』と書かれた囲みの中には、「スカンクはおならがくさいほどモテる」とあります。
楽し気なイラストと、ユニークで楽しいコメントに、ついつい惹きつけられてしまいます。

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別の車両では同じ広告主が別の動物での小話を展開していました。
こちらは、「アライグマは食べ物をあらわない」とあります。

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『えぇ〜っ』ということで、さらに別の車両に行くと、またまた…。
手帳で有名な高橋書店が「ざんねんな いきもの辞典」という書籍を発刊していて、その本の広告でした。
各車両ごとにシリーズの広告を出すという、乗客の気づきの楽しみもあり、『うまい広告だなぁ…』と思ったことでした。

「書籍も高橋 35万部突破!」と、元気のいいコメントも添えられていました。

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お馴染み「ニトリ」の広告です。
最近は次々と都心のデパートなどに出店していますが、ついに渋谷の公園通りに進出です。

かつては郊外の私鉄沿線などでの展開が中心でしたが、最近は "破竹の勢い" まさにここにありといった勢いです。
『ついにここまできたか』という印象は、誰もが感じたはずです。

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「ふれるたび、子どもは大きくなる。」とあります。

何のことかと思いきや、ことし5月にJR東日本が発足 30 周年を記念して立ち上げたこども向け体験学習型ツアーの広告でした。

この夏、漁業・農業・林業体験など 家族で楽しく学べる体験トラベルを展開し、鉄道に乗ってもらおうという算段のようです。

因みにこの広告は、私鉄電車内でのものでした。

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夏の飲み物と言えば冷たいビールが筆頭ですが、これはお中元の広告2種です。
で、よく見ると上の飲料製造メーカーの広告は、女優さんが和服で風呂敷の手土産…、という昭和時代から続く典型パターンの広告。

それを販売する下のデパートなどの大型小売店の広告は、様々な商品写真と割引率を明示したパターン。こちらもまた伝統的な手法でした。

中元広告は、昭和の時代から何も変わっていない?!と言ったら、言い過ぎでしょうか。

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本格的な夏を前に、電車内はビールに限らず冷たい飲み物の広告でいっぱいでした。

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最後は、交通事業者や国交省が共同で展開している鉄道やバスでの事故防止キャンペーンの広告です。

駅構内やホームで障がいを持つ方やお年寄り、ベビーカーなどのお客様の事故が多いため、お客様同士でも優しい声掛けをと呼びかけるアピールです。
事故防止の最大インフラはホームドアの設置ですが、その点については肝心の鉄道事業者自身の温度差が大きいことも事実です。

[撮影データ]
 〇首都圏鉄道 車内等広告
 〇平成29年6月撮影


posted by 特急高尾号 at 22:27| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月04日

No341 車内広告の世界(62) 平成29年5月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。

そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成29年5月に出会ったポスターです。

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5月は春の競馬シーズン!。
全国各地の競馬場で、熱気ムンムンのレースが展開されたはずです。
ということで電車内も、とても賑やかでした。

こちらは春のメインレース、「日本ダービー」の広告です。
でも、競馬なのに馬がいない!、不思議な広告です。
誰もがご存知のタレントや俳優さんが、競馬や馬への想いを綴っています。ダービーの宣伝という直截的なものよりも、こうした機会に競馬に関心のない人にも関心を持ってもらい、競馬人口の増加に繋げたいという主催者の思いでしょうか。主役は馬なのに、馬がいない不思議な広告です。

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レースに出場する競走馬の、ファン投票のPRです。
6月25日に阪神競馬場で行われる宝塚記念レースに向けたファン投票で、「あなたの一票で、お気に入りの馬を宝塚記念に出走させましょう!」と呼びかけています。

参加するという思いに訴えるこうした広告の背景にも、競馬人口のつなぎ止め、いやいや競馬人口の増加願いが込められているものと思います。
何しろ、レジャーが多様化していますからね。

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同じ競馬でも、地方競馬では事情が異なるのでしょうか。 
"地方って、スゴい。"、“競馬が濃い 地方競馬”とあります。でも何か私には逆説的のようにも思え、馬の目が泣いているようにも見えました。
競馬を全くやらない、競馬の実状をよく知らない者の勘違いなら良いのですが…。

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「スマホもいいけど、仕事だぜ。」−。
キャッチに引かれてついつい見つめてしまいましたが、実はこれ、パチンコ業界の広告、"パチンコ必殺仕事人" のPR
でした。

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こちらは白地に文字だけのキャッチです。とても目立ちました。
結婚相談所サイトの広告です

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国内に公称827万世帯の信者を擁するとも言われる巨大宗教団体の、名誉会長の姿が電車内の吊り広告にありました。
月刊誌での連載対談の単行本化!
とあります。
近影ではないようですが、一般の人が目にする媒体での写真公開はほとんど見られないため、驚きをもって見つめてしまいました。

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最後は首都圏私鉄の「有料座席指定列車」のネーミング投票の広告です。
旧国鉄時代から始まった夕方から夜間にかけてのホームライナー、有料座席指定列車はいまでは首都圏の私鉄各社でもすっかり定着し、ことしは西武、東京メトロ、東急、横浜高速鉄道でも新たに運転が開始され、来春には京王線でも始まるということです。

電鉄会社は有料でも着席ニーズがあり、有料列車はこれに応えるサービスだとしていますが、実際のところは新たな収入源確保というところが本音のようです。
"あの手この手" の取り組みは、どの事業者にとっても共通命題のようです。

[撮影データ]
 〇首都圏鉄道 車内等広告
 〇平成29年5月撮影

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posted by 特急高尾号 at 22:11| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月07日

No337 車内広告の世界(61) 平成29年4月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは、時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。

そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成29年4月に出会ったポスターです。

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朝の通勤に合わせて、今月は「朝ティー」の広告から−。
大手飲料メーカーの新しいレモンティーの、清々しさを感じる広告でした。

そして、大したものです。
メーカー名はしっかり見ないと読めないくらいの、さりげなさでした。

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こちらは敢えて言えば、夜の飲料というところでしょうか。
雰囲気的にはアメリカを旅行しているような空気感で印象に残りました。
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JR東日本の、いわば "企業ポリシー" 広告です。
写真左の小さな数字、「1987」は昭和62年−。
そして右は今年の「2017」年。
旧国鉄から民営化・発足してことしは30年周年。
人々の暮らしを支えてきて、これからも共にあるという、自負と自信に満ちた広告でした。

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こちらは2007(平成19)年に首都圏私鉄・地下鉄が中心となり導入したIC乗車券、お馴染みの「PASMO」です。

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ことしは発足10周年という事で、首都圏の鉄道21社の車内・車体にPASMOキャラクターが溢れました。

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4月は新年度の始まり。
テレビ局も上半期ゴールデンタイムの新ドラマのスタートとあって、新番組の広告が目立ちました。

半年、短ければ3ヶ月で繰り返されるテレビ局の新番組広告は、鉄道事業者にとっては格好のお客様のように見受けられます。

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『はじめまして、私が殺人犯です。』
朝の電車内に、何とも物騒なキーワードは、公開映画の広告です。

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4月は新社会人や新入生誕生の月でもありますね。スマホの買い替え需要が高まる季節とあって、車内には競争各社の広告が目立ちました。

私ごとで脱線しますが、いま時は80代にも見えるご婦人の方々が、優先席で颯爽とスマホを手にしている姿に出会います。
優先席の人という点では私も80歳のご婦人も変わらないのですが、いまだにガラケーでメールチェックに励む私は、ついついうつむいてしまうのです。

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こちらは女性の肌着の広告−。
この分野の広告は、長い間外国人女性がさりげなく身にまとうというのが定番でしたが、日本人女性でここまで明るい広告が登場してくるとは−。

時代も変わりました。そういえば、テレビ広告などでも同様のものが見られるようになりました。男性が車内で感慨を抱くということは、そうとう古い人間だという事でしょうか。

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今月のトドメは、"頭上のおみ足" です。切り抜きになっていて、ちょっとびっくりしました。
「疲れた足をリフレッシュ」とセールスする "足すっきりシート" の広告でした。一晩貼ってもかぶれにくいとの説明がありました。

これって、もしかしたら昔からあるトクホンやサロンパスってこと−?。
いえいえ、メーカーは異なっていました。
『いっしょにするな!』と聞こえてきそうです(笑)。

[撮影データ]
 〇首都圏鉄道 車内等広告
 〇平成29年4月撮影

posted by 特急高尾号 at 00:07| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月14日

No334 車内広告の世界(60) 平成29年3月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは、時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。

そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成29年3月に出会ったポスターです。

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3月といえば卒業シーズン、そしてまもなく新年度のスタートの月です。
そうした中、JR山手線高田馬場駅改札口で、「ご卒業おめでとうございます。新天地でも頑張ってください!!」との巨大なポスターと対面しました。

お得意の、『む、む、むっ』 と近づいてみると、なんとも素敵な、心温まる手作りのポスターでした。
聞けば高田馬場駅は、あのマンモス大学、早稲田大学の最寄り駅で、『早大生は4年間(場合によってはそれ以上も!)乗っていただいた大切なお客様なのです』という言葉が返ってきました。

毎年この時期に駅員さんが協力して、卒業祝い・社会への旅立ちを祝する巨大手作りポスターを制作し、構内に貼り出すということです。
なんとも素晴らしい高田馬場駅の伝統に、しばし立ち止まり、作品に見入りました。

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3月、JRの車内やターミナル駅で、青地に白文字のこうした標語が溢れました。
大手保険会社の広告で、大学生や就活生を意識した、いわば "企業ステータス広告" と言ったところでしょうか。
近年、この時期のこの会社の定番で、ターミナル駅を賑わしています。

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こちらは設備サービス会社の、来年度の新卒者採用開始に向けた広告です。
「全力で何も起きない一日を。」というフレーズが、テロや事件・事故の不安、恐怖におののく現代社会の空気感を如実に示しています。

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こうした、不安を逆手にとった広告も見られました。
ポスターの作風としては、秀逸だと思います。

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この2枚は、大学のオープンキャンパスの広告です。
昔と比べると、デザインや内容が大違いです。特に下のものは、『う〜んっ』と唸ってしまいます。

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3月は首相夫人の名前が、毎日のようにニュースの世界で飛び交いました。関西の私立学園の国有地売買に関するニュースでした。

一方左側はテレビの看板長寿番組で、不適切な表現があったことによる記事タイトルです。
何事も "長期君臨" は、おごりや油断、脇の甘さが露呈するリスクが潜んでいることを知らしめています。他山の石 としたいものです。 

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3月最後は、これです。
遠目に見て目立つ存在でしたが、何の広告かはすぐに分かりませんでした。

神奈川県にあるリゾート遊園地の、アジア&日本初上陸の巨大クライミングアトラクションの広告でした。
そういえば2020年の東京五輪で、スポーツクライミングが正式種目になりました。
そうしたことも、レジャー施設での巨大クライミング初登場の背景にあるのだろうなと、車内天井を見上げて思ったことでした。

3月は何といっても、冒頭の駅員手作りの "旅たち応援広告" でした。
暖かい応援は、気持ちを和ませます。

[撮影データ]
 〇首都圏鉄道 駅構内・車内吊り広告から
 〇平成29年3月撮影

posted by 特急高尾号 at 00:25| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

No329 車内広告の世界(59) 平成29年2月


電車内の吊り広告や駅構内の広告ポスターは、時代の空気を反映し、デザインやキャッチが最先端で見るものを飽きさせません。
また時々の人々の、暮らしの空気感も伝えています。

そうした中から、毎月印象に残った作品を選んでお伝えしています。
今回は平成29年2月に出会ったポスターです。

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首都圏を走るJRの電車内です。
「TICKET TO TOMORROW」の文字が躍ります。遠目には、何のことかわかりません。
例によって『む、む、む。いったい何の切符のことかいな…』と近づいて見ると、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーのひとつ、JR東日本の広告でした。

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添えられている説明によれば、「TICKET TO TOMORROW」とは "未来のキップ" のことで、転じて2020年に東京五輪を迎える私たちは、全てのひとが笑顔になれる世界にするために一歩ずつ進化していこうと呼びかける内容のものでした。

鉄道ファンの私としては、最初は何か特別な乗車券のことかなと早とちりしてしまいましたが、アピールの内容はともかく、広告デザインとしてはとても強く印象に残るものでした。

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毎月の最終金曜日は、午後の早い時間に会社業務は終業とし、従業員は早帰りが出来る社会的仕組みを作ろうという、「プレミアムフライデー」がいよいよスタートしました。

消費拡大や景気回復を目指す政府肝入りの取り組みですが、皆さまの周りはいかがでしたか。
電車内の広告では、「プレミアムー」に取り組む企業がまだ少なかったり、世間の事前反応が不透明であったためか、思ったほどの広告は見当たりませんでした。

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宝くじの一種、LOTO7の広告ですが、もう「10億円」の数字に驚く人は、世の中にはあまりいないように見受けられます。
懸賞金の数字は上昇の一方ですが、もう60年以上も生きているわたしは、宝くじやこの手のくじで10万円以上の賞金を得たと豪語する人には、まだ一人たりとも出会っていません。

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「シンプル イズ ベスト」を、まさに地で行くような、まさに教科書のような作品です。
見ているものの気持ちまで、すっきりとさせてくれます。

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広告の世界は、犬や猫が大人気−。
子猫に癒されたい若い女性を狙ってか、旅関係サイトの広告にも登場です。
型犬を使い、現在も続いている通信大手の広告が風穴を開けた、あるいは新風をもたらした広告の世界です。
車内を見てみると、あっちにも、こっちにも、子猫を扱った広告が…。

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こちらは電力自由化の広告です。
よく見ると、「中国電力」とあります。広島地方の電力会社の広告が、首都圏の通勤電車内で踊っていました。

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今月最後は、これです。
いよいよ春到来。Jリーグも2017シーズンの開幕です。


先月に比べると、今月はパンチの効いた作品が少なく、少々寂しい感じでした。
やはり昔から言い伝えられている、2月、8月は客足が落ちるという世間でいう "二八(にっばち)現象" の影響が、車内広告の世界でも如実に反映されているのかも知れません。

[撮影データ]
  〇首都圏鉄道 車内吊り広告から
  〇平成29年2月撮影


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posted by 特急高尾号 at 22:16| Comment(0) | 車内広告の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする