2017年12月15日

No364 東京絶景!「ゆりかもめ」空中散歩を楽しむ


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今回は、東京・JR新橋駅から台場、有明を経由、豊洲までの東京湾沿岸部14.7キロを結ぶ新都市交通「ゆりかもめ」が舞台です。
冬の快晴の一日、ゆりかもめの車内から、東京の絶景を楽しみました。

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出発地点の新橋駅です。午前10時前です。
発車する前から、近未来的な銀色の世界に包まれています。

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「ゆりかもめ」はコンピュータによる完全無人運転で、運転室はありません。
そのため先頭車両の正面ギリギリ、ガラス1枚のところまで客席・座席があり、まさに東京の絶景を楽しむためにあるような特等席付きお宝列車です。

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発車すると間もなく、東海道新幹線と並走します。というよりか、後方から音もなく接近してきた新幹線に追い抜かれます。

私たちシルバー世代は、昔(そう、私が中学生だった半世紀も前ですが…)に読んだ手塚治虫の漫画に描かれた未来都市の中を走っているような感覚に包まれます。
オーバーに聞こえるかもしれませんが、これでビルとビルの間の空間を高速自動車道が走っていれば、もう完璧です。

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ところがこんな光景もー。
線路脇のビルが解体されていました。そのビルの内側の光景です。外からは見られない、空中を走る「ゆりかもめ」だからこそ垣間見られる光景です。

首都東京では、高度成長期時代に建造されたビルの建て替えが進んでいます。防護シートに取り囲まれて人々の目にはなかなか触れられることのない、“時代を支えた建造物たちの終焉の現場” です。

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そうしたビル群を抜け、やがて「ゆりかもめ」は沿線随一の絶景に迫ります。
ニューヨーク・マンハッタン島のハドソン川に架かる大橋を思わせるような光景は、新橋・汐留地区と東京湾の埋め立て地、台場方面を結ぶレインボーブリッチです。

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絵葉書ではなく、本当に先頭車両から見ている展望です!。
「ゆりかもめ」の最大のハイライトが、ぐんぐんと近づいて来ます。
「ゆりかもめ」は延長2.6キロのこの巨大橋区間を時速60キロ近いスピードで疾走するのです。

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これまで走ってきた線路から橋上へは高低差がありすぎ、一気には登れません。そのため「ゆりかもめ」はループ状の線路をぐるぐる回りながら駆け上がります。期待感が高まる瞬間です。

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海面から高さ52メートル!。レインボーブリッジの頂上です。

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規模こそ瀬戸大橋にはかないませんが、なにしろこちらは大東京の絶景付きお宝ポイントです。
レインボーブリッジは上層が首都高速道路、下層が「ゆりかもめ」と自動車道、そしてなんと歩道もあるという驚きの構造です。
この日は快晴とはいえ、さすがに冬の海上を歩く人の姿は見られませんでした。

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レインボーブリッジを渡った「ゆりかもめ」はお台場地区に入り、東京湾を背景に颯爽と走ります。

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お台場海浜公園駅から台場駅を臨んでいます。
「ゆりかもめ」はアップダウンも多く、その光景も大きな魅力の一つです。

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場所柄、沿線には「船の科学館」も。
科学館の前には、1956(昭和31年)から1962(昭和37)年まで、日本の初代南極観測船として大活躍した「宗谷」が係留・展示されていて、その雄姿を間近に見ることが出来ます。

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こちら画面右側は、日本最大級の東京国際展示場、というよりは通称東京ビッグサイトといった方が分かりやすいですが、埋め立て地ならではの巨大、ユニークな建造物も楽しめます。

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止めはコレ!。
市場前駅付近に近づくと、東京オリンピックと並んで東京都の最大の行政課題、築地市場の移転先とされる豊洲市場の全貌が見えてきます。
建物と外観はすっかり完成しており、『う~ん、これが移転先の豊洲市場かぁ…』などと、はからずも唸ってしまいます。
時節柄、大人の社会見学地としてぴったりのポイントです。

この豊洲市場を過ぎると、ほどなく「ゆりかもめ」は終点の豊洲に到着です。
途中にはフジテレビや商業施設もたくさんあり、たっぷり1日楽しめます。
まだ未体験、未乗車のご家族や外国人のお友達がいれば、ぜひ一度「ゆりかもめ」の車上の人となって、東京湾沿岸の空中散歩を楽しんでみてください。
朝から快晴の、冬の午前と夕暮れ時間帯がお勧めです。大人820円、小児410円の1日乗車券も用意されています。もちろん特等席に座ってくださいね。列車は次々運転されていて、始発の新橋駅では1本待てば、必ず座れます。

[撮影データ]
  〇平成29年12月11日

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posted by 特急高尾号 at 18:44| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

No362 あれから半世紀 “元祖 山手線” 電車はいま−。


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京都旅行の際、JR京都駅で懐かしい電車と対面しました。

緑色のこの電車、京都−奈良間を結ぶ奈良線の103系電車です。関東地方にお住いの年配者の方は、『あれつ、昔どこかで見たような、懐かしいような…』と思うかもしれません。


じつはこの電車、1963(昭和38)年、なんといまから54年前に、東京・山手線でデビューした当時の最先端電車の仲間です。

半世紀の間、日本の高度成長期の通勤・通学の足として首都圏・近畿圏を中心に、北は東北から南は九州まで、全国各地の路線に転用されて活躍してきました。延べ3500両近くも製造されたというから驚きです。


しかし寄る年波には勝てず、近年は続々と廃車。先月には大阪環状線からも完全引退し、現在はこの奈良線の普通列車と、JR西日本・九州の一部の路線でほそぼそと走るのみで、完全引退も時間の問題と言われています。


この電車はあまりにも大量に製造されたため、鉄道ファンからも特段の注目を集めてきませんでした。

ところがいよいよ引退、姿を消すとなると、わざわざ全国各地から乗りに来るファンも多いということです。そういうファンのことを、鉄道ファンの世界では“葬式鉄”と呼ぶのだそうです。


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ところでこの奈良線の京都から2つ目の稲荷駅は、観光地として有名な伏見稲荷の最寄り駅です。最近は海外から京都を訪れる観光客の人気ナンバーワンとなっています。


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ところがいかんせん古色蒼然、引退直前の車両とあって、車内には今日の車両では当たり前となっている案内表示モニターや英語放送などは全くありません。新幹線と比べれば天国と地獄のサービス落差ですが、若い海外からの観光客はあまり気にする様子もなく、楽しげに乗車している姿に救われました。

乗車案内等は、皆なスマホに頼っているようです。


JRには新車導入や中古車でよしとする路線別の格があるようですが、我が国を代表する国際観光都市京都のお膝元で、国内外からの観光客に対するおもてなしはこれでいいのかなと思ったことでした。


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ともあれ半世紀以上走り続けたこのタイプの電車の終焉が近づいていることは確かのようです。

旧態化した電車には責任はないので、103系電車には心から『長い間、ご苦労さまでした』と乗車しつつ感慨を深めました。


[撮影データ]

  〇JR西日本 奈良線103系電車 京都駅

  ○平成29年10月24日撮影

    車内は平成27年7月12日撮影


posted by 特急高尾号 at 09:53| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月20日

No361 本物と間違えました。新宿駅のお馬さん


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京王線の新宿駅改札前を歩いていると、何やら人だかりがー。
近づいてみると。

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首を左右に振っている、お馬さんがいました。

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このリアリティです。
私は最初、本当に本物の馬だと思ってしまいました。何しろ等身大で、首だけでなく、目もぎょろりと動くのです。人が集まってくるはずです。

でも “ひひ〜ん” とは鳴かないので、やがて人々はこの看板を見つけ、このお馬さんは実はロボットだと気づきます。

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看板には、“東京競馬場の誘導馬が新宿駅に登場!?” とありました。

今月26日の日曜日、東京競馬場では「JAPAN CAP」レースが開催されるため、日本中央競馬会が行っている集客のPRイベントでした。

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騎士や調教師に扮した係員がいて、『一緒に写真を撮りませんか』と、盛んに呼びかけていました。
そして最近のイベントでは、必ず『SNSにもどんどんアップして下さい!』とアピールが続きます。

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よくよく考えたら、日本一の大ターミナル新宿駅に本物の馬がいるわけはないのですが、当初すっかりその気になってしまった自分に苦笑してしまいました。

『取れるといいなぁ…、JAPAN CAP!』ー。

[撮影データ]
  〇日本中央競馬会 JAPAN CAPのPRイベント
    京王線新宿駅改札口前
  〇平成29年11月18日撮影


posted by 特急高尾号 at 17:53| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月11日

No360 生垣に風船、風船。何これ?



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東京のとある住宅街で、先月10月末、御覧のような光景に出会いました。
生垣に、風船、風船ー。
たくさんの、色とりどりの風船が飾られていました。
こうした光景を見るのは、初めてでした。

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なにか滑稽で、楽し気な雰囲気です。
いったいこれは何だろうと思いつつ、周りの友人たちに聞いていたのですが、1週間ほど経ってやっと、『これはね…』と言いつつ、うんちくを語る友が現れました。

曰く、これはハロウィンを祝う飾りの一つで、生垣の風船は子どもたちに、家に来ればお菓子をあげるというサインだということです。
ハロウィンの日、衣装を身に着けた子どもたちは風船を飾る家を見つけ、次々とお菓子をもらうということです。
もっともこの風習、アメリカでの習わしだということで、正確性の可否もややアバウトです。

日本でもこうした習わしが広がり始めているのでしょうか。私は初めて見ました。
皆さまの周辺は如何でしょうか。

[撮影データ]
  〇生垣に風船を飾った家
    東京都内
  〇平成29年10月30日

posted by 特急高尾号 at 22:27| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

No357 地下30b 巨大地下空間を旅する


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平均深度地下30b、一番深い所では60bもあるという、大地の中に眠る巨大地下空間を訪ねました。

ここは栃木県宇都宮市郊外にある大谷石の地下採掘場跡地です。
ここでは今から98年前、大正8年から昭和61年まで、手掘りや機械掘りで大谷石が採掘され、全国に出荷されていました。

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大谷石は、昭和の時代まではお屋敷の門扉や塀などに好んで使われていました。しかし現在は需要が激減し。採掘は行われていません。
自然界のこの大空間は、現在は近代産業遺産として、「大谷石資料館」の名が付されて一般公開されています。

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長い長い階段を下り切り、地下に足を踏み入れてびっくり!。
広さは2万平方b、東京ドームがすっぽりと入る巨大空間でした。最深部は地下60b、平均気温は7度、冷蔵庫内とほぼ同じ温度です。
まさに“地下神殿”、あるいは “地下要塞” といった感で、震撼してしまいました。こうした異次元的空間に感動を覚える方にとっては、ここは聖地かもしれません。
こんなに広い空間を、人が手掘りで掘削してきたのです。

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資料館では手掘り時代の厳しい労働環境を、写真や保存された機材などを通じて学ぶことができます。

上の写真は手掘り時代の光景です。すべて人力、ツルハシ一本で掘削しています。右の人は切り出した大谷石を背中に背負っています。

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手掘り時代の壁面跡です。直近で見ることが出来、手で触れることも出来ます。

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昭和35年からは機械掘りになりました。生産量は飛躍的にアップしたそうです。

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採掘された大谷石です。石炭と同様に、近代日本を支えた地下埋蔵物です。

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第二次大戦中は陸軍の地下戦闘機軍事工場として使用されたり、戦後は政府米の倉庫として使用されたこともあったそうです。
この空間ですから、映画撮影やアイドルのプロモーションコンテンツの撮影などにも大活躍するということです。古くは「セーラー服と機関銃」、最近では「るろうに剣心」の撮影も行われました。

東京から日帰りOK!。
“熟年修学旅行” 先としても最適です。もちろん若い人たちにも!。
周辺には日本最古の石仏といわれる大矢観音や高さ27bの平和観音など、学びスポットもあります。

ご注意をひとつ。
地下部分は階段が多く、また気温が低いため、年配の方は暖かくしていくとよいと思います。また足腰の不自由な方は、無理をされないことです。
近くにレストランや食堂がないため、昼食時間を挟むと “昼食難民” になります。マイカーでない方は、要注意です。

[ご参考]
[撮影データ]
  〇大谷石資料館 地下採掘現場跡
  〇平成29年10月
[交通]
  〇JR宇都宮駅から路線バスで30分 1時間に1本程度
   関東バスが「大谷観光一日乗車券」を発売

posted by 特急高尾号 at 21:59| Comment(0) | 街角アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする