2017年10月30日

No358 ヨーロッパ どこへ行っても10万円!


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平成29年10月29日(日)の、日本経済新聞東京地区朝刊に掲載された全面広告です。
「10万円で行けるヨーロッパ」との大きなタイトルが踊っています。
ポルトガル7日間、ハイライトドイツ6日間、華麗なるイギリス6日間などのほか、ヘルシンキやイタリア周遊などのツアーもあります。中にはオーストリア・チェコ・ハンガリー3カ国周遊7日間というもの凄いものもあります。

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久しぶりに、大手旅行代理店の格安ヨーロッパ向けパック旅行の全面広告を目にしました。
「安心の添乗員同行!」とサブタイトルもあり、現地周遊観光費、宿泊ホテル代はもとより、6〜10回の食事もついて、このお値段です。

近年のヨーロッパはテロが相次ぎ、各国からの旅行者も減少傾向だと思います。この広告は12月〜1月の厳寒期の催行旅行とはいえ、いったいどこで収益を上げるのかと心配になってしまうほどの廉価な設定です。
しかしそこはそこ、旅行会社もボランティアでツアーを組むはずはなく、薄利多売か、高額ツアーへの呼び水か、はたまた現地国観光当局などとのタイアップなのか、いずれにしても戦略や仕掛けはあるはずと見立てます。

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ところでこうした格安な海外旅行の新聞広告は、かつて毎日のように掲載されていました。ところが最近はネット広告にお株を奪われいるようで、激減状態です。
ネット広告は情報の更新が早く、また豊富な情報量を誇りますが、一方で情報量が多すぎて、また内容を具体的に見る場合はいちいちクリックしていく必要があり、時にはイライラしてしまう経験をされた方も多いはずです。

新聞の全面広告は、人気のコースや料金、利用航空会社などの比較検討がしやすく、また俯瞰的に見られる点がいいですね。ページをめくると、また別の旅行代理店の広告が出てくるアナログ的なところなど、なかなかいいですね。
さてあなたはどちら派でしょうかー。

[撮影データ]
  〇海外旅行  新聞全面広告
  〇日本経済新聞  平成29年10月29日 東京地区朝刊
    関西系大手旅行代理店広告

posted by 特急高尾号 at 21:29| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

No349 2017年半ば 週刊2誌の広告から


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週刊現代、週刊ポストの2誌が仲良く並んだ、8月半ば夏休み2週間分の合併号の広告です。

ことしも半ばを過ぎ、この2誌の広告記事から、ことし前半のニュースや話題、トレンドを見てみました。


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まずは週刊現代。

広告右側、買ってもらうための売り一番手記事は、「番記者に聞いた総理はいつやめるのか」です。“一強時代”が長期にわたりましたが、一年前には信じられないようなタイトルです。


また「北朝鮮をアメリカは空爆する」と、まるで戦争時代に突入するかのような文字が躍っています。100%非現実的ではないところが恐ろしい点ですがとこの記事を書いている最中、今度は北朝鮮がグアム島周辺へのミサイル着弾も辞さないと表明しました。

こちらも一年前には信じられないような出来事です。

首相の一強盤石体制の潮目が変わる可能性があること、アメリカと北朝鮮の軋轢が高まっていることが、ことし前半の最大事といえそうです。


そのほかは、定番のシニア世代向けの記事のオンパレードです。

「相続税」、「絶対に受けてはいけないガン治療」、「60歳からの〜」、「日本の4大女優」などのタイトルが並びます。女性グラビアは松坂慶子さん、関根恵子さん、風吹ジュンさん、竹下景子さんで、いわばアーカイブス版グラビア大会です。


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次いで週刊ポストは…。

いきなり特大文字で「老前破産」です。

「相続対策」、「65歳になったらやってはいけない薬、手術、運動…」と続き、グラビア女優は何と50歳の南野陽子さんです。


この2誌はかつて働き盛りの男性社会人がメイン購読層でしたが、現在は記事のタイトルや登場する女性タレント名を見れば一目瞭然のように、かつての購買層、現在のシニア層が読者の中核をなしていることは明らかです。


実際にはシニア読者層が、購入組か立ち読み組かは定かではありませんが、両誌ともシニア層にとって有益な情報を提供していることは確かです。しかし一方でその内容からかえって心配や不安が増幅するのではないかと案ずる向きもあるかもしれません。


週刊誌はよく“時代の鏡”と言われますが、出版不況が続く時代にあって、出版社の商魂と読者の関心事がほどよくかみ合っているこの2誌は、まさに“時代の鏡”の役割を果たしているようにも思えます。



posted by 特急高尾号 at 22:28| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月27日

No325 ものの力 改めて 〜 It's a Sony展 〜


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東京・銀座のソニービルで、いま「It's a Sony展」が開かれています。

会場にはソニーの前身、1946年創業の東京逓信工業時代から70年を経過した今日に至るまで、世界を駆け抜けた年代ごとのSONY製品、もちろん本物が、まるでタイムマシーンに乗って戻ってきたかのように展示されています。

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1950年代、昭和20年代半ば〜30年代半ばの、SONY製テープレコーダーや放送局用のデンスケ(ショルダー型レコーダー)です。
手前中央のデンスケには「KBC」とありますから、九州朝日放送で使われたものだと思います。
左側には、懐かしの6ミリ磁気録音テープ、オープンリールも見られます。1950(昭和25年)製です。

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1960年代、昭和30〜40年代に入ると、カセットテープレコーダーを−、

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そして世界に先駆け「ソニー トランジスタテレビ」と名付けた携帯用ポータブルテレビを登場させます。
当時の新聞広告には、「ニッポンの誇りが、また一つ! 携帯用テレビ」とあります。

持ち運び可能、野外でも映るこのテレビを記憶している人は、団塊の世代を軸に、その前後を生きてきた人々のはずです。丸みを帯びたこのデザインには、新時代の到来を感じたものです。

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70年代、昭和40〜50年代はカラーテレビの大普及時代を迎え、テレビはリビングや応接間だけでなく、子ども部屋や寝室にも姿を現しました。

このころのSONYのスーパースター、「トリニトロン カラーテレビ」です。
今日の大きな液晶テレビを思えば、13インチという今では信じられないような小型テレビですが、各家庭では大きな宝物でした。
チャンネルを変えるダイヤル…、画質を調整する4つのツマミ…。ガチャガチャとチャンネルを回す操作感と音色は、今でも鮮明に覚えています。

私は初任給から半年の積みたて期間を経て、満を持してこのトリニトロンカラーテレビを購入しました。

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そしてカラーテレビの登場とともに、家庭でもテレビ番組の録画を可能とするビデオテープレコーダー、いわゆるビデオデッキも登場しました。
録画や再生は、ピアノの鍵盤を模したようなボタンを押して行うものでした。覚えていますか−?。

家庭用ビデオテープレコーダーは、それまでテレビは「生で見る」というスタイルを根本から変え、後からでも自分の好きな時間に見られるという、新しいライフスタイル、文化までを産み出しました。

手前の黒い箱は、番組を録画する、ベータマックス規格対応のビデオテープです。世界初の家庭用ビデオカセットです。
このベータマックス規格テープ、そしてもう一つの雄、日本ビクターが開発したVHSテープが日本の家庭に溢れる時代の始まりでした。

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1979年、SONYは遂にカセットテープによる携帯型テーププレイヤー「ウォークマン」を発売。
"ウォークマンと言えばSONY" という、世界に冠たる商品の登場です。

ワイヤレス商品が登場するまでは、ヘッドホンはまだケーブルでウォークマンと繋がっていましたが、野外で好きな時に、歩きながら、どこでも音楽が聞けるという福音を、SONYは私たちの暮らしにもたらしてくれました。

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80年代、昭和50〜60年代に入ると、ウォークマンは全盛時代を迎え、さらに世界初のポータブルCDプレイヤー、それにパスポートサイズを大々的に謳った8mmビデオカメラなど、次々と革新的な製品を世に送り出しました。

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会場では、その後の90年代から2000年、平成時代に至るまでのデジタル機器やPC製品、AIBO(アイボロボット)などへと繋がる技術変遷、進化を見つめることが出来ます。


さてこうした懐かしい品々に出会うという事は、どのような意味を持つのでしょうか。

会場では、カセットテープを見て、「え〜っ、これがカセットテープなの!」と驚く若いカップルもいれば、オープンリールやビデオデッキを見て、こうした品々に夢中になったことを懐かしむ中年世代が、さらに高齢者の中には直立不動の姿勢で半世紀前の製品に立ちすくむ人も見られ、人々のSONY製品に対する強いオーラが感じられました。

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会場を訪れたすべての人たちが、一人ひとり異なる表情を浮かべながら製品を凝視する姿には、他の展示会では見られない濃厚、濃密な空気感を感じました。
製品を懐かしむ意識、世界観、意味合いは人それぞれに異なるものの、一様に "It's a Sony" の製品群に惹き込まれています。

大量生産される日用工業品はたしかに「物」ですが、時空を越えると、単一企業SONYという枠を越えた、時代の語り部、伝道師という役割りを担うようです。
そして使う人々の感性やライフスタイルと一体となり、ともに息をしてきたように感じます。

「It's a Sony展」は、SONYというブランド製品だけでなく、それを使ってきた自分自身、そして「時代」をも再認識させられる空気感、力に溢れています。

製品の一つひとつからは、後世に伝えていくべき価値と責任があるという、創業者の井深大と盛田昭夫の、自信と誇りに満ちた息遣いが伝わってきました。

[撮影データ]
  〇東京・銀座 数寄屋橋 ソニービル
     平成29年2月12日まで開催 入場無料 写真撮影OK
                          2月17日からはPart-2の別内容企画

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posted by 特急高尾号 at 12:23| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月27日

No318 2016.11.22 進化した津波・防災報道


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平成28年11月22日の早朝午前5時59分、福島県中通り地方を中心に震度5弱の強い地震が発生、福島県沿岸地方に津波警報、接続する隣県の沿岸部に津波注意報が発令されました。

地震発生・津波警報発令直後のNHK総合テレビの画面です。
この画面を見た瞬間、『あっ、これまでとは違う!』とすぐに感じました。
「すぐ にげて!」という避難呼びかけの文字が、ひらがなで、画面中央に大きく書かれていました。

いつも冷静沈着なアナウンサーが、『命を守るために、すぐ高台に逃げてください!』、『東日本大震災を思い出してください!』と強い語気で、何度も何度も繰り返していました。

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午前8時過ぎ、仙台港で1m40cmの津波を観測した時の画面です。
「津波」、「避難」、「福島」など、必要不可欠な漢字にはフリガナが付けられました。漢字がまだ読めまい子どもや国内に滞在する外国人に対する配慮と思われます。

今回の津波報道では多数の視聴者撮影映像や、自衛隊撮影の映像も放映されていました。
またいつもは英語だけのバイリンガル、2か国語放送も、英語、中国語、韓国語、そしてスペイン語も加わった4か国語放送となっていました。

1mを越える津波の到来は、5年前の東日本大震災以来とのことでした。
今回の放送では、5年前の「3.11」東日本大震災の教訓も生かされていたことと思います。
瞬時に提供される津波に関する多数の情報、様々な映像、多彩な言語放送、きめ細かなアナウンスなど、このような防災情報を瞬時にして放送できるのは、世界でも地震大国日本の放送局だけ、わけてもNHKの存在は大きいと改めて感じた報道でした。

こうした放送の背景には、今日の情報伝達技術、デジタル処理技術の成せる技があること、また一般視聴者が自ら撮影したスクープ映像をテレビ局へ提供することが日常化してきたこと、さらに行政や自衛隊なども独自に撮影している映像をメディアへ提供するなど、防災・災害報道も日々進化していることを如実に示している事象でした。

こうしたノウハウの国際的な展開・提供も、今後日本が果たしうる国際貢献の一つだと思います。

[撮影データ]
 〇平成28年11月22日 午前5時59分
  福島県沖M7 震度5弱地震発生
  NHK総合テレビ画面

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posted by 特急高尾号 at 13:05| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月13日

No311 行きたいけど、ちょっと不安なパリ旅行


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今月9日、日曜日の日本経済新聞東京版朝刊にご覧のような広告が掲載されていました。
長年海外旅行広告物の変遷を見ている私は、「憧れの−」という言葉を見つけ、『あっ、ついにまた出てきたな』と、思いました。

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かつて「憧れの−」は、「憧れの花の都 パリ」と続き、昭和の時代から平成の時代まで続く、海外旅行、分けてもフランスやパリ旅行の誘導定番フレーズでした。

しかし近年、パリやフランス国内での相次ぐテロ事件の影響で、彼の地への海外旅行熱は激減−。とりわけ日本人の渡仏意欲は萎え、フランスの観光業界は冷え上がっていました。
しかし、ようやく世界各地からの観光客は戻りつつあるという事で、我が国でもやっとこうした広告の復活になったのだと思います。

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でも、さすがにまだ「パリ」メインの旅行の方にはこのフレーズを付すことに躊躇があるようで、「フランス」旅行の広告の方に付されていました。

しかしこれだけ海外旅行熱が旺盛で、いまでは高校・大学生時代からどんどん海外へ行き、そしてインターネットやテレビ紀行番組からも豊富な海外旅行情報がわかる時代に、いくら何でも「憧れの−」のフレーズは古いと感じてしまいます。むしろ不安なフランス・パリ旅行というところが本音じゃないかなぁ…と家人に話すと、いやいやテロがあっても何があっても、フランス・パリは、いつの時代でも人々にとって「憧れ」なのよという言葉が返ってきました。

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ところで上の「パリ・モンサンミッシェル6日間の旅」のお値段ですが、何と観光・食事付き、添乗員同行で10万円から〜12万円ですって。この値段の安さには、驚きです。

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さらにさらに、JAL日本航空の羽田発直行便で、プレミアムエコノミーが往復8万円、ビジネスクラスに至っては往復18万円でアップグレードが可能だという事です。つまり羽田−パリ間のビジネスが、なんと片道9万円なのです!。(ちなみに昨年は13万円程度でした。)

しかしこうした破格なパック旅行の値段設定、航空機のアップグレード料金は、実際のところ日本ではまだまだ、彼の地のテロの恐怖がもたらす心理的影響が続いている証拠なのですね。

彼の地がどんな状態でも憧れる人々にとってはこうした価格設定は超お買い得なのですが、何よりも安全を重視する大多数の日本人にとっては、腰が上がるのにはもう少し時間がかかるのかもしれませんね。
もう少し、様子を見ていることにしましょう。

[撮影データ]
 〇日本経済新聞 平成28年10月9日 東京地区朝刊広告

posted by 特急高尾号 at 21:12| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする