2012年03月06日

No83 「3.11」を前に、この広告


きょう3月6日、いつものように朝日新聞朝刊に目を通していると、20、21面にきたところでびっくり仰天、見開き2ページ全部を使ったカラーの大写真が目に飛び込んできました。

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   ▽ 24年3月6日の朝日新聞朝刊 20・21面の全面広告 ▽

この壮大なゴミの山、実は東日本大震災の津波被害で運ばれてきた「がれき」の山なのです。

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写真の中央には、「2012.2.24 宮城県 石巻市」とあります。

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「復興を進めるために、乗り越えなければならない『壁』がある」ともあります。

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大震災の津波被害で発生したがれきは「災害廃棄物」と呼ばれ、24時間連続処理を行っても、膨大な量のがれきを処理するには能力不足だとし、全国でのがれき受け入れと処理の協力を要請しています。

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この広告の主は、環境省です。

大震災1周年まであと1週間のこの時期に、異例とも言える全国紙2ページの大広告です。写真の大迫力はもとより、“がれき処理が進まない”との内容に驚かされました。

最近の報道では、がれきは岩手・宮城・福島3県の沿岸部だけで2,200万トンあまりにも上り、各自治体が処理出来る能力を大幅に越えています。先月2月現在、処理が進んだのは全体の僅か5%、100万トン足らずだということです。

そこで全国の自治体にがれき処理の協力、広域処理を要請したものの、これに応じたのは東京都のみというのが現実です。他の自治体は、処理能力不足であったり、放射線量への不安が住民から寄せられたり、また費用負担の問題もあるようです。

「絆」「助け合い」「がんばろう日本」−。
街には復興に関するスローガンがあちこちで見られますが、いざ我が地域でのがれき処理となると、現状では全国何処でもなかなか進まない状況にあります。

そうした中、震災1年を前に、広域処理に対する支援策や国の費用負担が、このほどようやく決まりました。
この新聞広告はがれき処理が遅々として進んでいないこと、また被災地の復興の道のりは決して容易ではないことを、はからずも大きなインパクトをもってして示したと言う意味で、歴史的なものでした。

ご覧になった多くの人々も、様々な感想をお持ちになったはずです。

[撮影データ]
  〇平成24年3月6日 朝日新聞東京地区朝刊

posted by 特急高尾号 at 23:10| Comment(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月01日

No39 窓を開けて走る電車


5月に入り薫風の季節ですが、最近の首都圏地域の鉄道では、ご覧のように窓が開けられて走る電車の光景をよく目にします。

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  ▽ 多くの窓が開けられている通勤電車
                    京王線 府中     23.4.16 ▽

この光景は、実は大変貴重な、珍しいものなのです。

というのも平成に入り、首都圏各地のJR主要路線、大手私鉄の通勤電車はほぼ100%冷房化されており、一年の大半は空調完備の状態で走っています。
つまり暑くても、乗客は窓を開ける必要がないのです。

ではなぜ窓が開いているかと言いますと、ことし3月の東日本大震災による東京電力管内の電力不足を回避するため、鉄道事業者も積極的な節電を実施しているからです。
そのため、駅や車内の照明、エスカレーターの使用中止などとともに、車内や待合室の冷暖房、空調も大幅に使用を控えているため、乗客が窓を開けているのです。

さすがに真夏は冷房を行いますが、先月末、この夏はJRも私鉄も車内冷房の温度を通常よりも2度引き上げ、いくつかの私鉄は全ての車両を「弱冷房車」と同様の28℃にすると発表されたばかりです。

薫風の季節、多少暑くても乗客は窓を開け、外気を取り込んで涼を得るということでしょうか。
ちなみに通勤電車の冷房化がなされていなかった昭和の40年代までは、夏場は電車の窓が開けられていることが当たり前の時代でした。

[撮影データ]
  〇窓を開けて走る京王線電車 府中駅
           平成23年4月16日撮影
posted by 特急高尾号 at 12:19| Comment(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月28日

No34 「計画停電」による特別ダイヤ

3月11日に発生した東北関東大震災(地震)による電力不足に対処するため、首都圏では3月14日から東京電力による大規模な「計画停電」が行われています。

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▽ 駅構内の照明が半減された井の頭線渋谷駅     23.3.17 ▽

このため鉄道関係では、JR・私鉄とも東京電力、国土交通省の要請をうけ、節電のための「特別臨時ダイヤ」での運行を続けています。

33-2運休の告示 神泉 23.3.15.jpg

JR・私鉄とも当初は全線運休の路線もあるなど大きな影響が出ましたが、徐々に運休は5割、3割、2割程度と改善され、平常運転に戻った線区も見受けられます。

それでも特急や急行などの優等列車の減便、各停だけの運転など、路線によってさまざまな影響が続いています。

また特別ダイヤだけでなく、駅構内はもとより車内の照明、暖房や空調の取りやめ、エスカレーターの使用中止など、様々な分野での節電が続けられています。



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「計画停電ダイヤ」での運転を広報する行先案内 京王線府中駅ダイヤ

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臨時ダイヤを伝える表示 京王高尾線

33-5 臨時のダイヤを告げる時刻表 23.3.26.jpg


33-6 臨時ダイヤの案内を見る利用客 23.3.18.jpg

各駅には臨時ダイヤの案内が掲出され、利用客は不安そうに見入っていました。


東北関東大震災による鉄道での影響を記録しておくことも当ブログの趣旨であり、一稿としました。

[撮影データ]
 〇京王電鉄井の頭線渋谷駅
         京王線府中駅 聖跡桜ヶ丘駅ほか
         平成23年3月17日〜26日
posted by 特急高尾号 at 11:15| Comment(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月18日

No33 姿を消した食品


マグニチュード9.0、震度7の激震が東北地方を襲ってから、きょう3月18日で1週間が経過しました。
現地は電気、ガス、水道のライフラインが壊滅状態になっており、加えて食糧や燃料、医薬品も極端に少なく、壊滅的な状況になっています。

33-1 スーパー棚 23.3.18.jpg

ところでこの写真は、きょう18日の東京多摩地区のコンビニの食品棚を写したものです。
いつもはこの棚に、パン類、牛乳、ミネラルウォーターなどがところ狭しと並んでいるのですが、地震発生直後から連日あっという間に売切れてしまい、毎日ご覧のような光景となっています。

この店だけではなく、被災地から500キロも離れた首都東京の多くの食料品店、コンビニで、連日こうした状況が続いています。
いつ大地震がくるとも限らない…、買える時に物を買っておこうという“集団心理”が働いているものと思われます。

33-2 スーパー棚.jpg

33-3 スーパーの棚.jpg

こうした光景は、トイレットペーパーなどが買い占められた昭和47年の「石油ショック」以来だと思います。

ふだんは物が溢れている現代社会でも、ひとたび災害が起こればこうした現実が起きるという証拠を記録しておく意味で、今回は“消えた食品”を取り上げました。

{撮影データ}
  〇東京都八王子市内のコンビニにて
          平成23年3月18日撮影

posted by 特急高尾号 at 00:11| Comment(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする